DegoReco

でごのつづるレコメンド。レコード。おすすめと、記録。

大逆転裁判1&2 感想振り返り/1&2だからこそ完成した物語。「らしさ」もあり「クドさも」感じた。

大逆転裁判1&2をクリアしました。……ということは先日書いたので、作品全体を振り返っての感想をまとめていこうかと思います。

感想…とてもむずかしい。とりあえず明確に言えるのは以下の内容なのだけれど。

①バンちゃんがめっちゃよかった
②アイリスちゃんと周囲のやり取りが好き
③アイリスちゃんのお出かけ服どうなってるの
④なぜホームズさんにポンコツ推理をさせてしまうのか
陪審員裁判によるテンポの悪さどうなってんだ
⑥「関係ないように見えるけど実は繋がってるんだよね」の要素を盛り込みすぎて事件と被告人と裁判の趣旨がズレていくのが気になった

今まで書いてきた記事もひっくるめて振り返ってみます。ネタバレですので、お気をつけて。

大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟- -Switch

スポンサーリンク

 

 

 

1.各話の感想振り返り

dego98.hatenablog.com

アソウギ、千尋さんポジションなのか?だとすると死んでしまう?…でもミツルギっぽい所作もあるな。だとしたら被疑者になってしまう?あるいは検事の道に行く可能性ある?
外交が絡んでくる…何か権力との戦いに巻き込まれます?蘇る逆転みたいな感じか?

だいたいあってた。

ナルホドくん初めての「異議あり!」の持って行き方がよかった。机も上手く叩けないし、元気な「はい!!」で差し込んでいたところから、自分でムジュンを見つけて叩きつけるところで、満を持しての「異議あり!!」激アツ

この演出は好きだった。

治外法権的な感じで裁けない被疑者。のちのラスボスになるのかな?一話からめちゃくちゃ因縁仕込んでくるタイプのストーリー展開かぁ。あの先生も、助手さんも、今後どう絡んでくるのかな。

アソウギ、死ぬのか…?イギリスで捕まるのか?戦うのか?どうなるんだ…?

ホソナガさんいいキャラしてる。イトノコさんのようにこれから各事件で出てくれる人になるのかしら。

ラスボスではなかったけど、アソウギは死んだし戦いもした。ホソナガさんはちょいちょい出てきた。

 

dego98.hatenablog.com

2章始まったらもう死んでいて、でごさん大声出しちゃったよ。こんなパッケージの真ん中で元気そうにしているのに。そんなことあるかよ。この後綾里家の先祖が出てきて降霊術出演してくれる???

降霊術ではなかったけど、怪しげな衣装を身にまとって再登場してくれた。

この革命家の話も今後絡んでくるのかなぁ

絡んできたけど陪審員だった。そんなことあるかよ。

凶悪犯にやられて、とか真実を知ってしまって、とかではなく、マジでとばっちりで死んでしまうのアソウギ不憫すぎるよ。ニコミナがめちゃくちゃ救世主的に大活躍する展開がこの後にあることを祈る…。

ニコミナがめちゃくちゃ救世主的に大活躍することはなかった。

逆転裁判」の根底は、「被告人を信じる」「無実だと信じる被告人が窮地に陥っているところをひっくり返す」だと思っているので、被告人が本当にやったかどうかわからない、という状況ってだけでモヤモヤする。
こういう経験を経て、後世のナルホドくんの「真実の追求」が育まれていくのかもなぁ。でも逆転裁判を遊ぶ身としては、大前提の「被告人を信じる」ができないのがもどかしいよ。

結局のところ、「被告人を信じる」というより「真実を追求する」がメインだったかなと思う。被告人が弁護士を信じなかったり、被告人が結局真実を話してくれなかったりが多かったな。1の最終章でのジーナさんの心境変化は一つのクライマックスだったのかもしれないけれど、あまりしっくりこなかったんだよなぁ。

 

dego98.hatenablog.com

サクサク進むわけではないのが逆転裁判のテキストなのだけれど、それにしてもちょっと回りくどさが強いかもと感じたのは、久しぶりに逆転裁判シリーズをやっているからだからなのかな…。
その点アイリスちゃんとの会話はスムーズで大人でまともでとても安心感がありました。
アイリスちゃんは正義。

いい意味で個性とクセのある登場人物ばかりなのだけれど、動きとセリフの長さのテンポがちょっと合わない気がしていて。逆転裁判のオバチャンとかマックスギャラクティカを思い返すと大差ないかもしれないのだけれど、ストーリー全体に対する割合・バランスなのかなぁ。アイリスちゃんは正義。

陪審員にご近所に住むガリデブ夫人が選出されるの公平性に欠け過ぎではないか????大英帝国の司法大丈夫か??

これがヴォルテックスさんが守りたかった司法なのだとしたらテコ入れしてよかったですね。

終盤はバンジークス卿、裁判長とともに「真相を解き明かす」方向性になったのはアツかった。

バンちゃん…!

 

dego98.hatenablog.com

ジーナさんの「オトナなんて信じない!」で拗れた心を我々が解きほぐす~~みたいな展開だと思うのだけど、ちょっと無理した拗れ方というか、時々支離滅裂なコミュニケーションになるのがちょっと。

殺人の罪を着せられて弁護を依頼しない展開あたり割と釈然としないやり取りでした。一方的に信じまくるナルホドくんたち。「私はやってない」って言ってたっけ…?やってないという事実や言動を信じる信じないじゃなくて、「ジーナさんがやるはずない」みたいなアレになってない?
「私はやってないのに…」とか言ってたっけ?言ってたらすいません。なんだか「私はオトナを信じないから弁護を頼まない」VS「僕はジーナちゃんがやってないと信じる」的なコミュニケーションに読めてしまった。スサトさんが帰国するくだりの説得がなんか「なんでその説得で事実を話してくれるんだ??」と思ったので読解力が足りていないかもしれない。

結局ジーナさんとのコミュニケーションは全編通じて「ちょっとそういうことじゃないんだよな」が多かった。

裁判が長すぎて、記事を書いている時点で忘れかけてる。
より目必要でした???????(2つの写真を見比べるだけでよかったのでは)

「二転三転させたくてさせてる」感じもある。

当たり前のように起こっていた出来事が実は…!じゃなくて、こねくり回したくていろんな要素を詰め込んだ、みたいな印象に写ってしまったのが大逆転1の感想かもなぁ。しかも広げた風呂敷の大半はたたまれないし。

バンジークス卿結構アツい人で好き。真実を大事にする存在。
終盤グレグソン氏の隠蔽に立ち向かってる時「バンちゃん…!」って声出して応援してた。

バンちゃん!!

これを1つのゲームとして見たときに謎が残りすぎですね?
1話の真犯人。と言うかあの女性。←解決した
1話の動機。←解決した
アソウギのやろうとしていたこと。←解決した
露の革命話。ニコミナさんまた出てくるかな←出てこなかったし関係なかった
最後に陪審員として出てきた革命家は…。←革命ってなんだったんだろうね
ヴォルテックスさん何か企んでる?←解決した
国家機密漏洩事件。←解決した
国家機密に含まれるアソウギの話。←解決した
なぜスサトさんがバスカヴィル家の犬の話をしっていたか←解決した
バンジークスさんが「死神」と呼ばれているけど、なぜ被告は死んじゃうの?  ←解決した
バンちゃんを裏切った日本人とは?←解決した
なぜ数年間法廷から離れていたのか。←解決した
そしてなぜあのタイミングで復活したのか(メグンダル事件の後また出会った理由は語っていた気がするけど)←解決した…っけ…した気がする
ホソナガさんあの後どうしたんだろう。←あんまりわかんないけど再登場した

 

dego98.hatenablog.com

相手の指摘を受けて「ぐわーー!!」って倒れるのちょっとクドいと思っていたけど2でも続投かぁ。

「ぐわー」じゃねえわ、と思うところはちょいちょいありましたね。モーションがリッチだけど、閾値を超えるとうわあとなる

先に書いておくと、1話の割にくどい展開だな、という印象。どんでん返しは好物だけど、こねくり回して冗長になった感じがしないでもない。

大逆転裁判は全体を通じてくどさが目立った印象。関係のなさそうな証拠品や関係のなさそうな証言が実は…!みたいなのは逆転裁判の醍醐味だけれど、それは必然的にそうなのであり、不自然に作られた回り道を感じることが多かった。

ミコトバパパもワトソン教授も、なんでそんな「検出されない毒物」ばっか作ってるの?????
大逆転裁判1も2も1話に検出不可能な特殊な毒を使っているのは絶対意味がありそう。それが本作に通じる機密と関係あるんじゃねえの。

結局関係なかった。なんであなたたち検出不可能な毒物ばっかり作ってるんだ。

ワトソン教授事件の真相…というか動機は闇に葬られ、あとなんかアソウギ留学~死亡についてもどうやら裏があるっぽいし、ミコトバパパ、サイバンチョ、日本の司法の裏にまで迫っていくような感じになるのかな。
大逆転1の2話のアソウギの死もなんか仕組まれてた感じなのかしら。ほ、ホソナガ…。実はお前…。

倫敦司法の裏に迫る感じだったし、ホソナガは全然関係なかった。

 

dego98.hatenablog.com

ホームズさんの推理を軌道修正するの、毎回「ホームズさんがこんなトンチキな推理するわけ無いだろいい加減にしろ」と思いながらやってる。基本的にキメるときはキメるホームズさんなんだから、こんなギャップ生み出さないでほしいと思う。推理自体は楽しい。ヒントを与えてくれて、ナルホドが考えるみたいな感じではダメなのか。

最終話でのホームズ&ミコトバパパのような推理パートが満点回答だった。全部あれでやってくれ。

大逆転裁判、終盤で真実が明らかになりつつあるときにバンジークス…あっ、バンちゃんも真相究明側に向かってくるのが好きです。「そういうことか…」が好き。「バンちゃん…!」と夫婦で大盛りあがりです。

ただのバンちゃん好きになってきている夫婦

 

dego98.hatenablog.com

大逆転裁判2の3話感想です。めっちゃ長かった。長かったし、途中「俺は何の弁護をしているんだっけ…?」と迷い込みました。色々な前フリが効いてくる構成はおもしろいけど、どんどんややこしく捻れてるな…という印象が勝ってしまっている。

ドビンボーさん何の裁判にかけられてるんだっけ?

なんといっても!今回!バンちゃん(バンジークス卿)と法廷以外の場所でおしゃべりができて嬉しいです!!!

いきなり蝋人形館の話が出てくる。「全然関係なさそうだけど絶対事件に絡んでくる」前フリですよね。わかります。わかりすぎて「なんだかややこしくなりそうだなぁ」と思ってしまうわよ。
蝋人形ホームズさんおもしろいな。このあと1週間位夫婦の間でポーズが流行った。

この事件における「あからさまに蝋人形絡んでくるよ」の前フリやばかったなぁ。
ポーズは1,2ヶ月は流行ったし、今もたまにやる。

マダム・ローザイクは結構会話がスムーズにできる人で好きです。私、ちゃんと会話が進む登場人物が好き…。

まともに会話が進む人が好き。クセの強さやユーモアあふれるテキストと、コミュニケーションの快適さは別。

バンちゃんの、「真相を明らかにするぜ」スタンス好き

我々夫婦にトドメをさしたバンちゃん

 

dego98.hatenablog.com

プロフェッサー事件なぁ。アソウギパパは冤罪だったのか?として、脱獄計画も謎だし、墓から脱出した瞬間射殺されているのも謎。誰が何を仕組んでこうなったのか。誰が黒いの?ヴォルテックスさんは一番怪しいなと思いつつ、ジゴクさんやミコトバパパも怪しい。

パパをずっと疑っているでご。

えっグレグソンさん死んじゃうの!?!?嫌だが

本当に嫌だが…。グレグソンさん…。

今回の裁判は陪審員不在!やったー!!陪審員システムによって裁判がめっちゃ長引く印象があったので、素直に嬉しい。陪審員システムはゲームのテンポを著しく悪くしている印象がある。

実際この話と最終話は陪審員がなかったことでサクサク進められた。陪審員の証言から新事実をあぶり出すのはおもしろかったような、そうでもなかったような。

アソウギ、一緒に真相を明かしていくかー!と思っていたら父を有罪に追い込んだバンちゃんをめっちゃ恨んどる。いやお前私怨で検事席立ってないか!?おいおいおい。ヴォルテックスの闇を暴くとかそういうのじゃねえのかよ。バンちゃんを追い詰める感じなの???

そうだそうだ

うーん、今目の前で起きている事件と、過去に起きた事件の真相が絡み合うのは逆転裁判お家芸なんだけど、さすがに絡ませすぎじゃない???大逆転1でも2でも「今何の裁判やってるんだっけ???」ってなりがちだよ!前回のドビンボー博士は本当に可愛そうだったよ!

ドビンボー博士も舞台装置の科学の話をしてたと思ったらプロフェッサー事件の真相について話し始められてびっくりしたよね。かわいそうだよ。

 

dego98.hatenablog.com

dego98.hatenablog.com

ミコトバパパ操作パートきてびっくりした!そんなことあるんか!この展開は激アツ

最終話のホームズさん別働隊イベントと、ホームズさんが法廷に乱入するイベントと、証言者準備しておきましたイベントは激アツでした。集大成感を感じるのは好きだよ。

ホームズさんがヒントを出し、なるほどくんが答えを見つける。それでよかったのでは。なぜホームズさんに頓珍漢な推理をさせてしまっていたのか。

これが満点回答。この推理をやりたいので、ホームズとパパの冒険譚を出してくださってもいいですよ。やりましょう、回想スピンオフ。

頭の文字を縦読みして…も、意味にならないな…。「最後の」みたいな内容の文章だから、最後の文字を繋げて読むんだ!
たて子し でずどし!!!!!

あの遺書の中に暗号があれば百点満点だったけど、隠されたもう一枚があったのはフェアじゃないですよね。(負け惜しみ)

最後の最後に「女王陛下の名のもとに」のフレーズが回収されるのめっちゃよかった。最後の最後がナルホドくんの手腕というかホームズさんの手はずによるもの、というのは少し複雑なところはあるけれど

さすがに笑っちゃう

多くの事件が一つに収束する大逆転裁判2でした。なんとなく「いろいろ収束するんだろうな」と推測できたから、何も関係なさそうな証拠やエピソードが出てきた時に「ああ、これもまたどっかで関係するんだろうな」と思いながら遊んでいた気がする
というか布石が多すぎる
いろんな事件を絡ませすぎて「俺たちは今何の裁判をしているんだ??」となるのがちょっと違和感あった。今回はバンちゃんがグレグソン刑事を殺害したかどうかの裁判だったはずなんだけど。
とにかく、第5話は終わり。

言うてDL6号事件のときも、蘇る逆転のときも「目の前の事件を解決するためには過去の事件の因果を抜きに話せない」状況になるので仕方がないとは思いつつ。

 

スポンサーリンク

 

 

2.大逆転裁判1&2の感想

①バンちゃんがめっちゃよかった
②アイリスちゃんと周囲のやり取りが好き
③アイリスちゃんのお出かけ服どうなってるの
④なぜホームズさんにポンコツ推理をさせてしまうのか
陪審員裁判によるテンポの悪さどうなってんだ
⑥「関係ないように見えるけど実は繋がってるんだよね」の要素を盛り込みすぎて事件と被告人と裁判の趣旨がズレていくのが気になった

今まで振り返るとやっぱこれですね。

「1の謎を2でしっかり回収しきった」といえばそうなんだけど、1で謎を置いてけぼりにしすぎている印象はありますね。自分の中で逆転裁判1~3を神格化しているのでフラットに言えないかもですが、1~3の回収の見事さって、"「1」「2」で触れてはいたけどそこまで重要な謎ではなかったもの"が、3で見事に理由付けられて回収される美しさだと思っていて。

大逆転1→2は"1でめっちゃ謎に残ったものを2で片付ける"の構図で。1が発売した時に2の話が一切なかった当時のことを思っちゃうとつらいものがある。今回1&2として発売されたからこそ、これを一つの作品として考えたらまぁ…うん。これで完成だよね、という印象です。

いろいろモヤっとしたことは書いたものの、ちゃんと広げた風呂敷は畳んでくれたし、最終話の畳み掛けるような真実の追求と、ホームズさんのかっこよさと、全編通じてバンちゃんとの関係性が変わっていくのはよかったです。アソーギの私怨持ち込み法廷は株価が大暴落でしたけど。

音楽は全体的によかったなあ。さすが逆転裁判シリーズ。最終話は特にBGMがよかった。いろんなアレンジが加わって、集大成感を盛り上げてくれていた気がします。

主要キャラクターたち全員好きなので、彼らのやり取りがまた見れる日が来るといいなと思っています。

 

大逆転裁判456セレクションが発売されましたね。5,6やってないからいつかはやりたいとは思っている。5,6は評判いいもんなぁ。

逆転裁判456 王泥喜セレクション -Switch