4連休のうち3日を大阪駅構内で過ごした。…駅構内というと改札内になるのか?言い方を改めよう、駅直結のホテルで過ごした。ちょっとええホテル、ホテルグランヴィア大阪だ。
大阪駅の中央改札から1分程度。駅直結ビルであるその利便性から、近年はインバウンド需要により満室御礼だった……のだが、コロナ禍により4連休でも空きがある非常事態となっている。
グランヴィアフロアと呼ばれる最上階フロアも例外ではない。フロア専用ラウンジを持ち、軽食やドリンクをフリーで味わえる、部屋の内装もサービスもちょっと「ええ感じ」を味わえるこのフロアにも空きがある。
ホテルグランヴィア大阪 27階 高品質客室階「グランヴィアフロア」
空いてるっても、お高いんでしょう?そう思われるのも無理はない。
大阪駅直結、ラウンジ付きフロア。事実、普段はそんなに安くないのだろう。
しかし信じがたいことに、4連休にも関わらず(部屋によっては)一人一泊1万円を切っていた。素泊まりではあるのだが、大阪駅周辺、正直食事には困らない。(言わずもがな、グランヴィアフロアをにこだわらなければ、もっと安価に宿泊することもできる。)
ということで、この連休は大きな外出は控える一方、感染防止・感染拡大防止を意識した上で、ちょっとした贅沢を味わうべくホテルに籠もることにした。普段は通勤や買物の拠点としている大阪駅に滞在するというのは、日常と非日常が絡み合う奇妙な感覚を味わえておもしろい。
実はこのお籠り生活は二度目となる。「滞在する場所としての大阪駅」という視点で、オススメのポイントをいくつか紹介したい。
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様々なポイントを紹介する前に、寛大な心でこの図を見てほしい。
大阪駅構内に繋がる主要な商業施設などの配置図だ。
紫色でGと書かれているのがホテルグランヴィア大阪の入り口だ。 改札は1階の中央改札口を指す。公式の構内図を見る場合は、1Fの図がほぼ同様となる。
中央改札を出て、通路を右手に進んで少し階段をのぼるだけでグランヴィアの入り口に到達できる。雨に濡れないとかそういうレベルではない。
ホテルを出て、各商業施設に行く際も基本的に雨に濡れずにたどり着くことができる。
食事には困らない
前述の通り、大阪駅周辺には商業施設がひしめいている。激戦だ。レストランの数も多く、近年数の増えた「フードホール」形式のエリアも多く、カチッとしたレストラン以外の店も豊富で比較的安価に食事を楽しむこともできる。
ルクア・ルクアイーレ
オレンジ色でマーカーを引いたエリアだ。通路をまっすぐ進むと到達する。
ルクアの地下2Fには飲食店ひしめくバルチカと、イートイン型の店舗や、惣菜などを買ってそのまま食べることができるフードホールエリアが存在する。
ラーメン、焼き肉、寿司、カレー、立ち飲み屋なんでもござれなこのエリアで、がっつり食事を楽しむもよし、ハシゴ酒を楽しむもよし。「徳田酒店」や「松葉」といった、大阪キタエリアの居酒屋雑誌にはだいたい載ってるような店も出店している、カオスなスポットだ。
フレンチおでんの赤白というお店はいつだって行列ができている。いつか食べたい。一瞬並んでいない時間帯もあったが、基本的には席が埋まっているように見えた。
フードホールエリアは持ち帰りもできるし、買ったものをその場で食べることもできる…どころか、生肉を買ってその場で焼き肉をすることすらできる。カオスな空間だ。楽しすぎる。
かつては休日は人がごった返していたが、今は「まぁそこそこ」くらいに落ち着いている。当然お店自体も席数の制限やパーテーションを設けるなど、密集しないような工夫をしている。
大起水産が手掛けている「街のみなと ルクア大阪店」でなんだか随分とお買い得なお寿司を購入した。どうなってるの?
きっちりレストランで食事を取りたければ、10Fにレストランのフロアもある。
大阪の串カツ界隈では有名なだるまもあるし、お好み焼きのお店も、神座のラーメンもある。叙々苑や美々卯のようなかっちり系の店もある。
お世話になったことがあるのは、ビュッフェ形式のモクモクだ。3千円で野菜中心、自社製造のハムやソーセージを使った料理を満喫できる。何を食ってもうまいしヘルシー。
モクモク直営農場レストラン【大阪】元気になる農場レストランモクモク
コロナ後初めてビュッフェスタイルのお店を利用したが、ポリ手袋の活用や料理への蓋やラップ等の衛生管理が徹底されていた。大変だが、安心して食事できるのはありがたいことだ。いつもは行列でなかなか利用できないのだが、4連休にも関わらずウェイティングなしでさっと入ることができた。
座席からは大阪駅の時空の広場、電車の往来を見渡すことができる。連休なのに人が少ない時空の広場は新鮮だ。
グランフロント大阪
ホテルからルクアへ向かう通路をまっすぐ行くと「上か下か」のエスカレーターがあるが、上でも下でもいいから乗って進むとグランフロント大阪にたどり着く。
(上に行ったほうがわかりやすい。正面にそびえ立つのがグランフロント)
まず南館にたどり着き、そのまま抜けていくと北館にたどり着く。
南館の地下、7階、8階と北館の地下、1階、6階が主な食事エリアだ。
北館の6階はフードホール的な立ち位置で、「お店で買って、お店のテーブルで食べてもいいし、そこらのテーブルで食べてもいいし」式になっている。最近は行ってないんだけど…。
南館の地下が最近大きなリニューアルをしていた。雰囲気で言えばルクアのバルチカエリアに近いかな。魚がし日本一、まるもキッチン、やまびこベーカリーを利用したことがあるが、どれも美味しかった。
その他高層階にあるレストランは「食事をするぞ!」という感じのお店が多いイメージだ。
店舗一覧 | レストラン&フード | GRAND FRONT OSAKA SHOPS & RESTAURANTS
ところでこの一覧には無いが、"近大マグロ"を始めとした、近畿大学水産研究所が養殖した魚を味わえるレストランが北館6階にあり、開店当初大きな話題を集めた。
いつも並んでいるイメージがあるので入ったことはなく、今回の滞在期間中も足を伸ばさなかったが、今はどうなっているんだろう。
近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 |フューチャーライフショールーム|施設ガイド|ナレッジキャピタル
紹介しておいてなんだが、グランフロントは南館地下と北館6Fのワイガヤエリア以外の飲食店は少しお高めの印象がある。バルチカ基準で考えるとどこもそうなるか…
LINKS梅田(ヨドバシカメラ梅田)
そろそろこの図も不要か?
ヨドバシ梅田が新たな鎧を身にまとってできた大型商業施設、リンクス梅田。
ヨドバシの8階は普通にレストラン街だな~というところだが、地下は比較的新しいフードホール的レストラン街が広がっている。フードストリートだったり「オイシイもの横丁」なりの名前がついている。
リンクス梅田|LINKS UMEDA | Restaurants
ちょっと飲んで食べて…を楽しめるお店も多いし、腰据えて食べるお店もある。ワイガヤエリアだ。リンクスはホームページ上のレストラン紹介が本当にわかりにくい。「どんなお店があるのかな~」って調べても楽しくないのでストレスが溜まってしまう。フロアガイドにたどり着くまでのステップが多いんだよ…。実際に足を運べば、大きなフロアガイドがあるのでそれが頼りだ。
リンクス梅田|LINKS UMEDA | Floor Map
エキマルシェ大阪
大阪駅改札直結、グランヴィア大阪から考えると一番近いこのエリアを紹介する。
広めの飲食店もあれば、カウンター+αくらいの広さで様々な飲食店が並ぶエリアもあある。お惣菜屋さんも豊富にあってテイクアウトもOK!なのがこのエキマルシェだ。通勤の帰りにお惣菜を買って帰るわよ~とか、特急乗るときのお弁当を!みたいな感じの利用が多いのだろう。
しかし大阪駅に宿泊するワタシ、持って帰るどころか、すぐそこで食べちゃうんですよね…フフフ!と楽しくなっちゃう。
エキマルシェは野菜を食べるカレーcampさんがいつも並んでるイメージがある。気になっている。
その他
大丸百貨店にも当然レストランはあるし、地下には惣菜コーナーもある。近くの阪急、阪神百貨店も同様だ。
阪神百貨店の地下にはスナックパークと言うサクっと美味しく食べれるエリアもある。大阪っぽいものを食べたいぞ!という方はここがオススメだ。いろいろ工事している都合上、初見ではなかなかたどり着けないのが難点だが。
立ち飲みの聖地に進化した阪神百貨店「スナックパーク」を全店紹介!|関西グルメスクープ|eoグルメ
もう少し足を伸ばせば、阪急三番街のレストラン街もフードホールもあるし、最近estにもフードホールができていたので、本当に食べるには困らないな。それにしても新しいお店を見るたびに仕入れの搬入だったり、労働力の確保が気になってしまうのだがどうしたらいいんだ。
このあたりまで雨に濡れずに行こうとするとダンジョン要素が出てくるが、一考の余地ありな範囲だ。
フードホール|EST エスト|大阪・梅田のショッピングモール
商業施設以外の話をすると、この地図で言えば真ん中の「大阪梅田」(阪急電車の駅)周辺は茶屋町という飲み屋がたくさんあるエリアだ。逆に左下の「大阪梅田」(阪神電車の駅)だが、この周辺にも飲食店は多くある。
私が推しに推している「しずる」も徒歩圏内だ。この連休は営業していなかったのが…。しずるで美味しいものを食べて、大阪駅に泊まる…なんて最高かよ。また今度グランヴィア泊まれるタイミングがあれば狙いたい。
昼や夜ご飯のことをメインに語ってしまったが、朝ごはんにも困らない。各商業施設には当然のようにベーカリー等々あるし、それこそ大阪土産っぽいものもあるし、551の蓬莱だってある。カフェも豊富で、駅ゆえに朝から営業しているお店が多いことを書き添えておく。
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外に出なくても楽しい
過去の記事で触れたが、グランヴィアフロアのラウンジはこんな感じだ。感染拡大防止のため、セルフで好きなものを…とは行かないが、コーヒーやソフトドリンクを8時~21時の間提供頂けるし、部屋への持ち帰りもできる。
17時半~19時半はアルコールも飲める。茶菓子やおつまみももらえる。(これらは持ち帰りができない。)
本来はセルフでいろいろ楽しめるんだよな…(動画1分過ぎたあたりがラウンジの様子)
部屋にはBOSEの天井スピーカーが備え付けられており、テレビが高音質で楽しめる。テレビと接続するアダプタやケーブルは貸してもらえるので、PCやスマホを接続すればYoutubeを始めとした動画配信サービスを高音質で楽しむことだってできる。
Wifi完備だが、宿泊した部屋だとWifiがちょっと弱い気もしたので、部屋に付属した有線LANをPCにつないでネットワーク環境を構築した。(有線接続したPCをWifiスポットにすることもできるんだなー)
有線環境であればDAZNで野球中継を問題なく楽しむことができた。*1
スイッチのドックとHDMIケーブルを持ち込めば、テレビでスイッチを遊ぶこともできる。天井スピーカーで楽しむどうぶつの森、知らない音が聞こえてとても楽しい。
買い物にも困らない
商業施設がひしめいているので説明不要だろう。改札近くにはコンビニだってあるし、大丸百貨店には東急ハンズもあるし、ルクアに行けばユニクロもある。ヨドバシ梅田は電化製品以外もいろいろ取り揃えているし、ダイソーもある。グランフロントには紀伊国屋書店もある。
ノンアルコールビールには困る
当ブログ読者各位なら御存知の通り、1年に渡る禁酒生活の真っ最中だ。近くのコンビニ、商業施設たちのお酒売り場にノンアルコール飲料はせいぜい1,2種類しか置いていない。ノンアル飲料の市場拡大を望むところだ。ビール系以外でいえば、のんある気分とかもっともっと置いてほしいんだよな。コンビニはマジでのんある気分を置くべき。
市場拡大を期待したいところではあるのだが、「健康志向のノンアル商品」が増えてほしいわけじゃないんだよな…これ難しいな…。
サッポロが麦のくつろぎを撤退させて、健康志向ノンアルを出したり、ほんとノンアルに「機能性」をもたせるブームが続いてるんだけど…そうじゃなくてさ…という…。
チェックアウトがゆったりなのが嬉しい
グランヴィア大阪はチェックイン15時、チェックアウト12時がデフォルトなのが嬉しい。12時チェックアウトは非常に助かる。早くにチェックアウトして観光するならいざしらず、巣篭もりしたいだけなので、朝もゆっくりできるのは大変助かる。
以上、大阪駅に滞在するということの不思議な感覚と、滞在する視点で見る周辺施設を紹介した。
割いたボリュームで分かる通り、だいぶルクア推しだ。いやほんと、ルクアフードホールは本当に楽しいんですよね…超推し。最高。酒が飲めるようになったらリベンジしたい。飲み疲れてもホテルが近いって最高かよ。
フードホールで食事を買ってその場で楽しむ、あるいは部屋で楽しむ生活、大阪駅構内での食事とは思えないくらいのコストパフォーマンスだった。
「ちょっと遊びに行く距離の街」に泊まる贅沢は、旅行とは違う楽しみが得られる。交通費がかかるところを滞在費用に上乗せすることで得られるものがある。
チェックアウトから帰宅までの距離・時間が普段のお出かけレベルのため「旅行の移動疲れ」を感じないのもポイントだ。
遠方への移動が憚られる今、身近な街の再発見を行うにはもってこいかもしれない。