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でごのつづるレコメンド。レコード。おすすめと、記録。

でっかい自然を浴びに行く/広島・山口の旅

お盆休みの前にちょろっと休みを取ることができた。なかなか旅行も行けてなかったし、激混みシーズンを避けて、感染拡大に気をつけつつどこかに行きたいな。

うーん。大自然、浴びたいな。

そんなことを思っていたら、たまたま日程的にマツダスタジアムカープVSヤクルト戦があり、かつチケットが取れそうだった。野球を見に行けてない寂しさも一気に解消だ!行くぞ!

山陽新幹線に乗るときはさくら・みずほを選びがち。座席が2列でのんびり。

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広島・宮島

広島駅からJRで宮島口駅へ。この路線はRed Wingがほとんどになってるのかな?かっこいい。30分弱の旅路。広電と並走する区間なんかは楽しいね。
宮島には何度か行ったことがあるけど、久々に訪れたらフェリー乗り場周りがずいぶんきれいになっていた。広電の駅は今年の移設らしい。

広電の駅とフェリー乗り場が近い。

フェリー乗り場周りもいろいろお店ができていた。宮島口にきたら「あなごめしうえの」さんに行きたくなるのだが、信じられないくらい並んでいた…。平日とはいえ、夏休みっちゃあ夏休みシーズン、なめていた。別のお店であなごめしを楽しむ。

あなご処 城山本店さん。近大のあなごも取り扱っている(今回は選ばなかったが…)

食べ終わったら宮島へ向かう。フェリーはいつでもテンションがあがる。テンションはあがるが、酷暑の甲板はなかなかしんどい。風があるものの、熱がすごい。大人しく船内から海を楽しんだ。宮島へ渡ったのは、ある意味今しか見られない厳島神社の大鳥居を見るためでもある。

ずいぶん干上がった時間帯になってしまった。こんな時間によって環境が変わる場所での修復作業って大変だなぁ。今年いっぱいで終わるようです。

本殿も一部は修復作業中。とはいえ普通に参拝できた。この雰囲気がとても好きなんだよなぁ。伏見稲荷の千本鳥居を見たときと似たような感動を覚える。

海に浮かんでいる時間帯も好きだけど、カラッカラな時間帯もいいですね。

宮島のお店たちを散策。昔ながらのお店もあれば、最近できました!みたいなおしゃれな店もちらほら。お土産を売っている昔ながらのお店、甲冑とか売っているけれど、あれは売れるのかなぁ、何年前からあるのかなぁ、なんて思いながら。

ビールスタンド重富 ekie広島店

広島へビューンと戻る。ずっと気になっていたビールスタンド重富さんが、なんと駅ナカに店舗を出している!!本店も気になるんだけど、アクセスの都合と、時間帯が今回の旅程では難しかったので、これは助かる。

ビールスタンド重富 ekie | 広島を生ビールで元気にしたい!ひろしま元気プロジェクト

1度つぎとシャープつぎ

暑い中歩き回った体に染みました。注ぎ方で味わいが違うの、ビールっておもしろいなぁと思う。今度来たときはもっと飲み比べがしたい。この日は夜に飲む予定があったので、ほどほどで撤収。

シーパセオで行く呉の旅

翌日は宇品港から呉へ。「大自然を浴びてえ」「船に乗りてえ」の欲に従った移動。広島→呉→松山航路。広島から松山へビュンっと行けちゃうんだなぁ。これは良いなぁ。

瀬戸内海汽船株式会社 | 2019年夏 新しいフェリーが就航 | 2019年夏 新しいフェリーが就航

シーパセオ2が本命だったけど、タイミングがあわずシーパセオに。内装は2とほぼ同じ?ということらしいので、全然OKでした。

クルーズ船っていいなあ!靴を脱いでくつろげるエリアや、人工芝のあるデッキなど、あっちこっちうろついてたら30分あっという間でした。これで松山まで行けるのは快適すぎる。船旅って憧れる。大阪から九州へのフェリーもいずれ乗ってみたい。

デッキの人工芝やあずまやが良い!しかし暑い!

瀬戸内海ビューーーー

呉に近づくと大きなクレーンがニョキニョキしていて、別世界を感じる。土地によって産業が違って、産業が違うってことは従事している仕事も全然違って…。造船や港の物流周りの産業、スケールが完全に違う。すごすぎる。我々の生活につながっているけど、普段見ることがない…みたいなところを垣間見ると、なにか不思議な気持ちが沸いてくる。なんだろうなあ。繋がってんだなぁ感。

呉では海軍カレーをいただく。シーサイドカフェBEACONさんのさみだれカレー(エビフライトッピング)。各お店で、艦艇ごとのカレーを再現したものが提供されている。さみだれは比較的シンプルなカレーだったけれど、他にも具材ゴロゴロ系があったりと、違いを楽しむのもおもしろそう。

ドドン!!!と潜水艦がいる迫力。海上自衛隊呉資料館、てつのくじら館に足を運ぶ。隣接する大和ミュージアムも、てつのくじら館も、先程のお店も火曜日は定休だったのだけれど、8月に限っては毎日営業してくれているらしい。良かった。

てつのくじら館では、潜水艦の活躍だけでなく、掃海艇の役割・活躍について多く学ぶことができた。戦争で多く設置された機雷についての解説、それをどう除去するのかという活動について初めて知った。機雷は敵船を攻撃するだけでなく、海上封鎖を行うことで商船などの動きを封じて、結果経済を止めて国力を削ぐことも目的であることが解説されている。

比較的簡単に設置できる一方で、見つけた側はそれなりのコストを掛けて撤去することになるため、機雷はどんどん発達し、使われていった。戦後も当然残ってしまうので、それを撤去するために大きな犠牲を伴いながらの撤去作業が行われた。これらの活動について解説するパネルや模型、ビデオが展示されている。

戦争が終わったあとも戦いは続いている。ライフラインを復旧し、日常を取り戻すためにどれだけの時間がかかるのか。気の遠くなるような作業に頭が下がる思いだった。潜水艦についても展示が多く、実物に入ることができたのは素直に感動した。様々なシーンを想定した訓練の様子など、本当に別世界だった。知らない世界を知ることは、自分の想像の域を広げることに繋がる。

自衛隊を身近に感じないことがある意味平和なのかもしれない。平和の裏で奮闘してくださっている。我々の生活に比較的身近(?)な活動は災害派遣かもしれない。豪雨被害などの際に支援されている様子なども展示されていた。大阪北部地震の際には私の住んでいた街にも派遣されていた海上自衛隊ではなく陸上自衛隊だけど…)。私自身は直接お世話になる範囲にはいなかったのだけれど、有事の際に支援があることを実感した経験だった。

などなど、そんな思いを胸にいだきながら呉をあとにした。

マツダスタジアム

何年ぶりだろう。ズムスタカープを応援するのは。久しぶりの優勝を迎えるよりも前だったから、7,8年ぶりだろうか。やっぱり楽しいスタジアムだ。ぐるっと周りを歩ける作りが素晴らしい。

声を出し、歌を歌う応援ができないのは寂しいけれど、やっぱり生のプロ野球観戦は格別だった。秋山がカープにいる不思議な感情。今までもニュースなどで映像は見ていたけど、この日メンバー紹介で秋山を見て、実感がぐぐぐっと沸いて不思議な感情が生まれた。秋山がカープにおる…。

試合は森下の力投による完封勝ち!村上には3安打を許すも、最後の最後は三振でゲームセット!という痺れる勝利だった。試合を通じてフォアボールが一つで、締まった投手戦だった。後半戦苦しい戦いが続いていたが、首位ヤクルトを完封するなんていうゲームが見れてわしゃ嬉しいよ…。

この日は広島でなにわ男子のライブもあったようで、ホテルが大変なことになっていた。カープの試合が21時に終わって、これは早かったー!と思っていたが、18時に始まったライブもそれくらいに終わってあーそれはそれは!それは混みます!

赤いユニフォームを着た方々と、ピンクめのトートバックやTシャツを身にまとう女性たちがあふれる広島の街でした。

秋吉台秋芳洞

旅行前、「広島の最終日どうしようかな」問題が勃発していた。かつて尾道は行った、三原も行った、竹原も行った…。うーん。さすがに秋吉台は遠いかなと思っていたけど、これはもう思い切ろう!!!でやー!!

ということで、新幹線で新山口へビュンッと移動し、路線バスで秋芳洞へ。新幹線30分、バス40分弱の移動。
アクセス - 【公式】山口県美祢市 秋吉台国定公園 観光情報

わけわからんくらいどでかい大自然を浴びて、ぼけーっとする。これをイメージしていたのが秋吉台秋芳洞だった。だったけど、ちゃんと知らなかった。この2つ、ほぼ一体なんですね。別々の場所にあるのかと思っていたから、なんだか得した気分。秋芳洞の中からエレベーターで秋吉台にひょっこりできるってどういうこと???

バスで秋芳洞のバスターミナルに着く。そこから歩いて秋芳洞の入り口に向かうのだけれど、「かつで観光で賑わった商店街」で、ちょっとノスタルジーに包まれていた。

商店街を歩いていると、かつてはお土産屋さんだった、レストランだったお店が中身はそのままで入り口が封鎖されている様子がちらほらあった。コロナの影響で…という店もあるだろうけど、おそらくはもっともっと前に閉店したままなんだろう店も多くあった。

ノスタルジーを感じる一方で、高齢化が進む中では「観光名所は残っても、それらの周りにある店」はどんどん無くなってしまうのかもしれない、という寂しさも感じた。行きたいところは行けるうちに行っておけ、みたいな話かもしれない。

かと思えば、秋芳洞の入り口(入場チケット購入)ではめちゃくちゃ多彩な決済に対応していて、急に現代だった。がんばれ、地方の観光地!

チケットを購入し、いざ!と門を出た瞬間に涼しくてびっくりした。え、入場口まではクソ暑だったのに、建物一つ隔てるだけでこんなに変わる!!?突如めちゃくちゃ涼しい大自然に包まれ、避暑地にワープした気分になった。

澄み切った川、泳ぐ小魚たち、都会ではうるさくて仕方がないセミの鳴き声が心地良いアクセントで、緑の大自然パワーに包まれて気持ちが良い。ここが天国なのか?

ちょっと進むと秋芳洞の入り口に。美しいブルーの水面、水の流れる音の癒やしっぷり、洞窟の中から感じる冷気…。

足を踏み入れれば、さらに涼しい空間に。17度前後の超気持ちいい体感。はああーーー涼しい。最高か!!!と思いながら、スケールのでかすぎる洞窟の造形にビビリ散らかしもする。めっちゃ暗いのにiPhoneって案外明るく撮れるのね…と妙なところで関心したりもする。SE2世代なのにね…。(写真下はちょっといいカメラ)

こんなスケールのところに歩道を整備したのもすげえなあ、と驚きながら進んでいく。岩や地形に名前が付けられていて、そのネーミングセンスも興味深い。龍の抜け穴や百枚皿など。巌窟王もかっこよかった。歩道ルートはあるものの、濡れているところもあるし斜面も階段も結構あるので、歩きやすい靴でお越しください。

巌窟王

信じられないスケールの"黄金柱"

一番奥まで楽しんでから引き返し、途中にあるエレベーターで秋吉台の展望近くへ出る。ここから展望台まですっごい斜面を上るのでお覚悟を。当然外に出たら今までの涼しさとはお別れ…。(車なら直接展望台近くまでびゅーんと行けるっぽい)

あいにくの曇り空だったけれど、大自然のパノラマを楽しむことができた。広大な大地を車でビューンしたら楽しいんだろうなぁと思う。もう少し涼しかったなら、歩道をもっと進んでみたかった。

展望台近くにはめっちゃ新しい観光案内所のようなところがあった。レンタサイクルや1人用の車のレンタルもあるので、その辺を楽しむこともできるんだろうな。またゆっくり来たいなぁと思った。
Mine秋吉台ジオパーク

おしゃれなカフェで、このあたりの自然に学べたりするコンテンツがあるのはいい。壁に投影する「触れるガイドマップ」みたいなのも手が込んでいる。けど、けどな、それよりも「良いトイレ」を設置しておくれよ、と私は思うよ

展望台のところに、「昔ながらの公衆トイレ」しかないのは残念だなと思った。こんなきれいな施設を建てるのなら、観光客向けのトイレ整備もセットで是非やっていただきたい。

秋芳洞手前の商店街でもそうだったのだけれど、こういった観光地を盛り上げる、整備する一環として自治体が補助金を出してでも水回りは清潔に、新しくしてくれたほうが、安心して訪れられる&リピートできる場所になるんじゃないかなぁと思った。

エレベーターで秋芳洞に戻り、入り口までリターン。行きとは違うアングルで楽しむ秋芳洞も楽しい。商店街で「ごぼう麺」たるキーワードに出会ったので食べてみることに。

安富屋さんで遅めのランチ…と思ったら、そこそこ混んでいた。観光バスの団体客を受け入れるようなキャパのあるお店のようだ。周辺の食事処が減っている中、貴重なお店なんだろうなとも思いつつ。ごぼう麺と、山口名物の瓦そばを頂いた。

混んでいたのもあったのか、瓦そばはめちゃくちゃ時間がかかった。ごぼう麺食べ終わる頃に瓦そばがきた。時間が限られている人はお気をつけください。

ごぼう麺、ごぼうが練り込まれたうどんは腰が強く食べごたえがあり、ごぼうの唐揚げもパリパリジューシー!瓦そばは、つけ汁がとてもいい香りで、茶そばとよくあった。美味しかった。

路線バスで新山口駅まで戻り、新幹線で帰路についた。山口県はまだまだ行きたいところがあるので、今度は山口軸足で旅行したい。

旅行記を久しぶりに書いた。行ったことあるリピートが多かった広島エリアと、初めての秋吉台秋芳洞の旅行、おもしろかった。再訪も楽しいし、行ったことないエリアの散策も楽しいから悩ましい。「また行きたいな~!」と思える旅行が結構できているのは恵まれてるなぁとも思う。

感染症拡大対策で、どこもアルコール消毒やパーティションの設置など観光地側も負担の多い現状。対策の一環でいろいろと制限があるコンテンツも多かった。いち早く本来の楽しみ方ができる観光地の姿に戻るのを願っている。それまでは、自分自身の感染にも注意するのはもちろん、感染症拡大に気をつけながら、楽しめる範囲で応援ができればと思う。