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LIVE A LIVEリメイク感想/これだよ!こんなリメイクが遊びたかった!

LIVE A LIVE(以下、ライブアライブ HD-2Dリメイクを買いました。発表からこの方めちゃくちゃ楽しみにしていて、前情報(発売日が近づくに連れ増えていくPVなども含めて)をカットして発売当日を迎えました。

LIVE A LIVE(ライブアライブ) -Switch

私自身はライブアライブはかつて遊んだことがあり、未プレイのお嫁さんが過去にペンギンズのノブオさんがテレビ番組で紹介していたのをきっかけに興味を持っていたので、今回はお嫁さんがプレイするのを見届けるに徹する楽しみ方をしました。いやあ、おもしろいこのゲーム。

今回の記事では、ネタバレなしの感想と、ネタバレに踏み込んだ感想を書いていこうと思います。「リメイク版ならでは」のネタバレもあるので、そこはまた注意書きを書くようにします。オリジナル版遊んだことある私がハイパー大興奮する要素があったので、オリジナル版を遊んだことがある方も、ぜひリメイク版を遊んでほしい。

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ライブアライブおもしろいぞ(ネタバレなし感想)

あの世で侘び続けるRPGライブアライブ。私はSFCを遊んでいた当時に出会えておらず、あとから知って遊んだ部類でした。「あの世で俺に侘び続けろ」のフレーズだけは知っていた。

主人公は7人。それぞれ時代も立場も違う主人公たちを選ぶわけですが、選んでみると一人ひとり全然ゲーム性が異なります。そんなことある??

戦闘システムだけは共通ですが、それ以外はほとんど別物。「人の心を読む」ギミックを駆使するシナリオ、罠を設置して悪党を迎え撃つシナリオ、戦闘しかないシナリオ…。こんな不思議なゲームがあるものか???と。ちょっと骨太のシナリオもあれば、30分くらいで終わってしまうようなシナリオも。

それくらいなのに、それぞれのシナリオで心に残る名シーンや名台詞、キャラクターが散りばめられており、どのシナリオから始めるのか、どのシナリオが好きなのか…と飲みながら語り合えるのがすでに名作。各シナリオごとにBGMも異なるので(全然違う世界観のBGMに感動する…)、そこにも根強いファンがいます。

そしてとあるシナリオをクリアしたとき、あまりの衝撃にライブアライブ、ほんますごい!!!!!!!!!!」と友人にメールしたのを覚えています。衝撃すぎてこの衝撃を誰かに伝えたくなった。びっくりしたあまり誰かに連絡してしまったのは、RAVEのジークハルトに関するエピソードをマガジン本誌で読んで以来…。

RAVE(31) (週刊少年マガジンコミックス)

HD-2D、進化してるね…?

オクトパストラベラーで体験したHD-2Dでしたが、当時よりぐぐっと進化してないか???と思いました。進化というか、使い方が本作では違うのかもしれませんが…。

ドットの良さを活かしながら3D要素とうまく融合させていて、特に被写界深度っていうんですかね、カメラのピントによってボケ味をうまく出したりして、世界観の奥行きや広がりを表現しているのがすごいなぁー、というのがHD-2Dのイメージでしたが、本作では更に3Dとの調和、演出で迫力を出しているなぁと思ったのでした。

本作ではカメラワークもめちゃくちゃ考えられていて、ここぞのイベントではぐいぐいカメラが動いてるイメージがありました。ドットと3D、ボケ味との調和もあいまって、めちゃくちゃかっこいいシーンがたくさんありましたね。SF編で例のモンスターと退治するところとかめっちゃいいぞ。

そしてこちらは中世編のカッコイイシーン

HD-2DってFCやSFC作品のリメイクの完成形の一つなんじゃないかなぁと思わされます。色褪せない名作の雰囲気を残しつつ、当時では描けなかった部分をしっかりと補完できているような印象があります。DQ3も楽しみですが、FFシリーズも手掛けてほしいですね。最近の移植の「セリフだけなめらかなフォントですごい違和感」みたいなのやめてほしい。

感想(ネタバレなし)

今思えば「不親切だな」と感じる部分などが丁寧にチューニングされ、それでいてオリジナルのおもしろさを損なわず、美麗グラフィックで表現されている本作は紛れもなく名作でした。

フルボイスになったことによるセリフのテンポなどはフルボイスの逃れられない宿命ですが、キャスティングのこだわりを感じられるフルボイスなので、これはフルボイスでよかったわと本気で思います。めちゃくちゃ豪華でびっくりする。

ただ、名前を選択できたのは昔からの仕様だけど、デフォルトの名前は呼んでほしかったなぁ。インタビューでも時田さんがおっしゃっていて*1、ここは惜しいなー!!と思いました。

 

いや、やっぱおもしろいですね。チェッカーバトルの仕様上、戦略を練れば格上相手でもなんとかなるバランス、敵味方含めて個性的なキャラクターたち、激アツフルボイス、7つのシナリオをクリアしたあとの展開とその後のウワーーーッ

音楽もとてもよかった。下村さん監修の元のアレンジ、いろいろ攻めてておもしろい。一部楽曲についてはパンチが減っちゃったと思う部分もありますが、「SFC音源という制約の中で出されていた音」に慣れてしまった人類として、「今のゲームに合わせたアレンジ」が別物に聞こえてしまうのも仕方ないと思っています。

SFC当時と比べるのではなく、今作のリメイクに使用される音源として素晴らしいアレンジだったと思います。KNOCK YOU DOWN!なんか大胆なアレンジでびっくりした。オリジナルのほうが好きな人がいるだろうけど、でも聞けば聞くほど良いアレンジだな~と思う。MEGALOMANIAに関してはもうSFCが凄すぎるんだなと思ったりした。

今回はそういった苦労はなく「本来はこういう音を鳴らしたかったんだよね」という振り返りの作業でもありました。ただ、スーパーファミコン音源の曲と現在の音源の曲と比べると、当時のものに勝てない部分も絶対にあると思います。それはオリジナル版のよさなので、そこを意識しつつも現代らしくアレンジしました。

『ライブアライブ』時田P、佐々木D、楽曲監修下村陽子氏にインタビュー。「ぜひ最後のエンディングまでお楽しみください!」(時田) | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

インタビュー記事には、当時未プレイだった方にはネタバレに感じる要素もありますのでご注意ください。

LIVE A LIVE HD-2D Remake Original Soundtrack

いやあ、よかったなあ。(ネタバレあり)

では、ここからはネタバレを。オリジナル版も遊んだことが無い方は、ここから先はご注意ください。

(一旦CMです)

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中世編のドラマチックさがすごい出てるなあ~と思いました。いやオリジナルの時点で、…というかライブアライブという作品は「間」の取り方、セリフの読ませ方がめちゃくちゃうまい作品だと思うのですが、前述のHD-2Dによる画面効果、カメラワーク、フルボイスによってググッと表現が色濃くなっている。

魔王との戦闘、夜中にお城で魔王(?)と遭遇する場面、そしてあの世で俺に侘び続ける場面、そして「初めてセリフを喋る」例の場面。当時受けた衝撃を、また改めて味わうことができました。オルステッドが初めて口を開き、プレイヤーの手を離れるシーンはもう構成がうますぎてため息が出てしまうんだよなぁ…。

中世編の「凛然なる戦い」はやっぱり超絶かっこよすぎて泣いてしまいますね。城を追われてからはBGMが変わらないし王国兵と戦うしで本当に寂しいのだけど。

そして最終編!!戦闘BGMがメインテーマなのが本当にアツすぎる。拙者、メインテーマが終盤で使われることに弱い侍と申す。お嫁さんは割と丁寧にプレイするタイプなので、しっかり仲間を全員集め、各ダンジョンも制覇してから最後に挑んでいました。とても偉い。私は最初4人だけで挑んでいたよ。

ピュアオディオ戦のセントアリシアはどうなるかな??と楽しみにしていたのですが、想像以上でした。トラウマすぎるでしょ……。でもいいんだよな、「セントアリシア」の技名も、その恐ろしさも……。

スタッフロールが流れる間、各キャラが登場するシーンではそれぞれのテーマのアレンジがかかるのも大好き。拙者、エンディングでそれぞれのテーマのアレンジがかかるのが大好き侍と申す。

リメイク版、よかったなあ(リメイク版ならではのネタバレ)

そしてここからはリメイク版ならではのネタバレがあるよ!!オリジナル版はやったけど、リメイクはまだの人は、リメイクならではの違いを楽しみながら遊んでね。

 

最終編、仲間全員揃って魔王を倒し、各時代のラスボスと再戦したあと、見覚えの無いシーンが。各時代のラスボスで終わりじゃなかったっけ…?と思ったらありとあらゆる憎しみの感情が集い、オルステッドが取り込まれた巨大なモンスターに!!嘘ー!!

この戦闘が良すぎた…。ライフ半分まで減らしたら、4人を行動不能にさせられて…。仲間3人が駆けつけてバトンタッチして…もうちょっと減らしたらさっきの4人が復活して、一人ずつ相手をシバいていく。最後はもちろん最終編の主人公。お嫁さんはアキラを選んでいた。ナイスチョイス。

…とそのとき、オルステッドがモンスターの体から剥がれ落ち、オルステッドが憎しみの化身に刃を向ける!!うわー!!魔王を倒す技を覚えておけばよかった!!!

最後の最後にオルステッドを操作できるなんて思いもしなかった。めちゃくちゃ感動した。オルステッドの救い…救いというか、「ああ、人間にもこういう一面はあるんだな」と知らしめるというか、思い出させるような展開で、自分の心が動くような展開を用意してくれたんだ…って。

その後はオリジナル同様、オルステッドは消滅して、みんながもとの時代に帰っていくんだけど…。憎しみは時代を超え、誰しもが魔王になり得る。誰もが英雄をもてはやし、自分たちは何もしない…みたいな話は、いつの時代もそうだし、今は特に刺さりますね。

って、クリアしたらオープニングデモも変わるんですよね。LIVE A LIVEのA部分!!はぁーん!ガイドライン上スクショが取れないのが辛いけど、(投稿しないから見返させてくれ~~!!)本当に細部までプレイヤーを驚かせる仕様がてんこもりでした。

ライブアライブはファンから愛され、時田さん自身もいろいろ周年イベントを開催されたり、双方の思いが積み重なっている中で、ついに実現したリメイク。これでもかとファンの方に応えようとした姿勢が垣間見える、素晴らしい作品でした。

そもそものライブアライブ自体、隠し要素がてんこもりの作品なので、まだまだ楽しめそうですね。

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Gosho Aoyama, Yoshihide Fujiwara, Osamu Ishiwata, Yoshinori Kobayashi, Ryouji Minagawa, Kazuhiko Shimamoto, Yumi Tamura
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*1:ライブアライブ』時田P、佐々木D、楽曲監修下村陽子氏にインタビュー。「ぜひ最後のエンディングまでお楽しみください!」(時田) | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com