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シオリエクスペリエンス18巻感想/それぞれのエクスペリエンスと、魂の叫び

ついにシオエク18巻が発売になりました。サイン本当選したので実物はまだ届いていないのですが、待ちきれずKindleで読みました。

前回から新章突入。新しい環境でどんどん話が動いて、最後の最後で「そうくるか!!!」とひっくり返ったのが17巻でした。18巻、満を持して表紙に登場したあの人がどう物語を動かしてくれるのか楽しみにしていました。

 

それでは、18巻のネタバレ感想書いていきます。まだ読んでいない方、興味ある方はぜひこちらから。

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今までは「うわー!」「すげー!」ぎょえーー!!」みたいな感想記事ばかり書いてきたのですが、18巻についてはド派手ぶちかます面白さというより、「おお、そうくるか…そうなるか…!」とじわじわ物語がうずまき、唸りを上げて波が押し寄せるような展開でした。あ、結局最後は大波がドッパンくるし噴火もしました。大変だ。

Jimi Hendrix Experience × SHIORI Experience

前半、The 27clubの中での地獄のクリエイトが印象的でしたね。地獄の創作活動。紫織も体験した極上の体験がここで。それを経験してきた紫織だからこそ乱入もしていける。

他のメンバーとのスタンスの違いがここで明らかになりました。レジェンドの"器"になって、意思なくJack inされている彼らと、ジミに教えを請いながら、Jack inされながら自らもギタリストとして成長してきた紫織。スタンスの違いは、それまでのExperienceにも差をつけていく。

これはジミにとっても同様でした。期せずして命日に故郷を訪れたジミですが、そこにあったのは「あの日死んだ自分」までのノスタルジー。「あの日もう一度誕生した」ジミは、紫織と、シオリエクスペリエンスとの日々を通じて彼も新たなExperienceを積んでいる。

「この曲の核はあいつとの体験<エクスペリエンス>の中にあった」

今まで読んできた読者にとって、めちゃくちゃニヤニヤしてしまう展開ですね。レジェンドはレジェンドのままあるのではなく、紫織たちと歩んできた道を経て、新たなステージに立っている。

また どこかで

新生シオリエクスペリエンスの初舞台。すばる先生がブラバスを招いているのがとても良い。真面目トーンで語るすばる先生は良いなぁ。真っ向から向き合い、プロへのリスペクト溢れているのがわかります。そして愛。今のシオリエクスペリエンスがどういった状態なのか、何が欠けているのか。「課題を浮き彫りにする」のがすばる先生はお上手。

それにしても見開きの演出すごかったな。あの目を輝かせまくっていた黒井が、シオリエクスペリエンスのステージをあんな目で見るなんて。そして、視野にすら入らなくなってしまった。紫織がいた場所への思いが、名残が強く感じられました。

魂の叫び

プリンスが「モストデンジャラスなアイデア」と述べた瞬間、ブルッと震えましたね。「そうくるのか!!!」と。

これですんなりおじさんが加入するわけじゃないのがシオエク。コスモの演奏ビビりました。ほんと長田先生の表現力どうなってんだ???

↑の写真見る限り原画展@東京では「ぎゃんっ」の原画もあるんですね。たまらねえ~~~。コスモも加入するんかな。

コスモが「ギターやりてえ」と魂の叫びをぶつけたあと、満を持して登場するおじさん、丈二。ここの魂の叫びやばかったですね。やばかったとしか言えねえ。語彙力…。

出るもん全部出てんだよな。今まで"くすぶっていた"丈二の全てが爆発してんだよな。爆発の見開きすごすぎる。ここに来て「まだこんな表現ができんのかよ」って度肝抜かされる。ずーっと度肝抜いてくるわ、シオリエクスペリエンス。

 

ブラバスに「また どこかで」をされた丈二、シオリエクスペリエンスが出会い、新たな道を歩み始める。ブラバスとどこかで再開する時、何が起こるんだろう。どうなるんだろう。その日が待ち遠しい。

丈二は今回を経てめちゃくちゃ改心するんだろうか…。そして、丈二がすばる先生と会ったらどうなっちゃうんだ??すばる先生に絡むメンバーの中ではまったく異質の丈二だが…。そしてThe 17 clubも。タイトル「Closet」と、その先…。19巻が待ちきれないですね。超楽しみや…!

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 18巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

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