シオリエクスペリエンス17巻来たでー！！！！！！ #シオリエクスペリエンス #SHIORIEXPERIENCE pic.twitter.com/JGVheoy8nH
— でご (@dego98) 2021年8月25日
今回も楽しみにしていましたシオリエクスペリエンス。発売前にねとらぼさんで取り上げられたり、サバンナ高橋さん麒麟川島さんがツイッターで取り上げたり、じわじわと人気が広がってきている気がします。ねとらぼさーん！ナイス特集！！
まだ読んでいない方は是非この機会に。まだ17巻。全然追いつけます。
以下、17巻のネタバレを含みます。
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13巻～15巻でBTL予選！タピオカズの実力！！タピオカズと一緒に回るツアー！！シオエクの人気も爆発！そしてジミヘンの最高傑作！！ドドドーン！！ときて、16巻では本田先生のシオエク脱退という大きな転機を持ってきたこの作品。16巻の感想は完全に感極まってる感想記事を書いたのも記憶に新しいです（？？）
「友よ」で泣いて、最後のコマで魂引っ叩かれて、ワクワク楽しみに迎えた17巻は、今までがドッカンドッカン盛り上げていたのに対して、完全に「新章開幕」でしたね。おもしれ…おもしれえ…おもしれえ…！楽しみだ…！と、ドッカンドッカンのおもしろさとはまた異なる、噛みしめるおもしろさ。明らかにギアチェンジしてきましたね。
いきなり「終わりなき旅」をバックに1～16巻までの振り返りでめっちゃ泣く。16巻の「友よ」でも曲をかけながら読んだら涙止まらんかったんですけど、これはこれでホントしびれます。
この技法本当にすごくて、扱われている曲を聞きながらだと漫画の彩度が一気に上昇するんですよね。メロディ、歌詞に対してぴったりのコマで感情が揺さぶられる上に、漫画の中から当時の"音"がリアルに聞こえるし、漫画の中の"映像"も見えた気がしました。俺は映画見てんのか？？？みたいな気持ちになりました。漫画の表現の可能性をどんどんブッちぎってんですよ。シオリエクスペリエンス。
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終わりなき旅に合わせて回想を終えると、いざ新章開幕！！ここで1話使ってくるのが度肝抜かれますね。さらっと進むわけではない。積み上げてきたものがあって、大いなる決断をして、"次のステージ"へと進む。
陰謀渦巻く…と言うとアレだけど、なんだか読者的には不穏な感じがするMGレーベルCEOの思惑通りにはいかないのがジミ。そしてThe 27 clubの面々。7巻の…最初にカートに誘われた時点で「そんなクセ者だらけのバンドがまとまるわけがねえ」と予想していたとおり、個性や見ているもの、大事にしているものの違いや過去の確執などが表面化していく。「うまくいってばかりでもねえんだな！」とストーリーの起伏がすごくて、予想できない展開にドキドキしてしまう。
暗雲立ち込める展開の中で、「俺ぁギターを弾きに来たんだ。バンドをしにきたんだ」と、聞いたばかりの曲のアレンジを決めちまうジミにしびれました。重いスタジオの扉を開けた次のページで気持ちよくギターを弾くジミの見開き！！こういうのが本当にうまいんだよなあーーーーーーー。文字通り一気に『空気が変わる』のがレジェンドだよなぁ。「Come in！」の見開きにときめかない人おるんか？？
さあ、皆が揃ったぞ。というところで、舞台は日本へ。
本田先生を見送ったはいいものの、脱退のダメージは大きいメンバー達。そこにハッパをかけるのがすばる先生というのがアツい…。「大事なメンバーを失った」けれどあがき続けるすばる先生だからこそ思うことがあったのでしょう。断腸の思いで軽音部へ送り出したはずの光岡が暗い顔していたこともほっとけなかったんでしょうね。
すばる先生自身も、もがきながら自分の過ちに気づき、新しいスタイルでメンバーを新しいステージへぶち上げていく……この漫画を読み始めた時、吹奏楽部がこれほどまでに重要な関わり方をしてくるとは思わなかったですよ。
演奏最後の「バンッ」見開きがよすぎてスタンディングオベーションでした。バンッを切り裂く指揮棒の演出、私の大好物です。ありがとうございました。書くのめちゃくちゃ大変そうな万雷の拍手も紙面から聞こえてくるようです。漫画を読んでたと思ったら拍手に包まれていたことがありますか？私はあります。
そんなすばる先生が今度は軽音部顧問兼任！！！「本田紫織に会いに行ってキャン言わせたる」SVARYUN始動ですよ。いや、BTL勝ち抜いてウッドストックへ行って再会するとか、そういったことになるだろうなとは思っていながらも、本田先生抜けた後キツくないか…どう描いていくんだ…と思っていたら、これ以上ないピースが待っていましたね。ケツ叩くだけかと思っていたら、自身もアメリカに行く理由がある。
ここに役者は揃いました。新章、ここに開幕！！
…日野先生はまた出てこないのかな。
