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TUNIC感想/夫婦で挑んだ宝探し。2022年一番のゲーム体験。

2022年11月中旬。多くの方が宝探しの冒険に出かけたのではないでしょうか。私もその一人です。広い世界を駆け巡り、謎を解き、敵を倒し、宝を見つける冒険に出かけました。

パルデア地方ではありませんけど…

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ということで、TUNICを遊びました。Outer Wilds、The Witnessを楽しんだ界隈からTUNICがすごいTUNICがやばい、いいから情報を入れずに遊べというお祭り騒ぎが聞こえていて、気になってたんですよね。現在Steamを始め、PSやSwitchで遊ぶことができます。

これから、ネタバレにならない程度の紹介と、クリアした人向けにネタバレ前提でのプレイ道中のお話や感想を書きたいなと思います。PVを見て、おもしろそうだと思ったら情報を入れずに遊んで見ることをおすすめします。何も情報を入れないで遊ぶのが一番良いタイプのゲームです。

一つ言っておきたいのは難易度のところかな。ゼルダ的な見た目ですが、戦闘難易度は結構ガチなので、オプションで戦闘難易度を下げて遊んでもいいと思います。ゼルダの皮被ったダークソウルとはよく言ったものだ。※なんなら無敵モードもあります

インディーではありつついい値段はするのですが、私は40時間くらい堪能できましたし、正直今年一番のおもしろさだったので損はないと思います。年末年始に遊んでみてはいかがでしょう。

store-jp.nintendo.com

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まだネタバレしない範囲の紹介

未知なる冒険、謎解き

PVにもある通り、操作方法すらわからない状態で始まります。途中で説明書を手に入れると、操作がちょっとわかったり、目的がちょっとわかったり、わからなかったり。

わかったり、わからなかったり

わからないなりに、「次何したらいいのか」はわかるので、冒険を進めていく。手に入るアイテム、進むための謎解きギミック、襲いかかる敵、説明書で知る新しいテクニック…などなど。徐々にできることが増えていき、行くべきところが広がっていく冒険が、シンプルにおもしろい。説明書を拾っていくことで「こんなこともできるのか」「ここも行けるのか」と知っていくおもしろさ。

ビジュアルもいいし音楽もいいよ

ビビッドなビジュアル、柔らかい質感。可愛い顔して壮大な世界観。冒険のワクワク感がありますね。音楽もいいんですよねー…ボス戦の音楽とか普通に聞き入ってしまう。(負けます)。

ビビッドなビジュアル、柔らかい表現

激アツなボス戦

ボス戦はシンプルに楽しかった!いやめちゃくちゃ難しくて、一発で突破できたボスはいないのですが…。最初は「こんなん絶対無理。」と言いつつ、モンハンやHADES、ロックマンなどで鍛えた「相手のパターンに慣れる」粘り強さでなんとか突破していきました。リトライのポイントが結構頻繁に設けられているので、再戦もすぐできます。↓PVにも映っていたボス戦。手に汗握る戦闘でした。繰り返しになりますが、ボス戦で積むのはもったいないので、戦闘難易度は下げてもいい。いろんなアシストモードを使っても良い。

このゲーム、一筋縄ではいかないのでは…?となる瞬間

ゲームを進行していくと「ということは、これはそういうことか!!」と閃くシーンが増えていきます。それに連れて行ける場所が増え、できることが増え…。

…と思っていたら、「おや…?」と思うタイミングが訪れます。今まで当たり前のように見ていたものが、違う意味を持つようになったり。今までスルーしていたものが、実は重要だということを知ったり。あっちょっと待ってくれ。ということは、つまり、あっあっ…!!!

ここから先は自分の目で確かめてくれ!!

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ここからは読んでいるのがクリアした人だという前提で書いていくよ

ネタバレでもあるし、やってない人にはちんぷんかんぷんな書き方をします。これはクリアした人が「他の人がどんな苦しみをしていたかを読むのが楽しい」という前提で書いています。どういうこと??

 

雑なプレイ日記

アイテムを見つけ、敵を倒し、冒険エリアが広がり、トライフォース(?)探しに精を出し、ボスを倒し…なんだかラストダンジョンみたいなところクリアして全部集まった!と思ったらママ(と呼んでいた)に倒され、いきなり夜(と呼んでいた)になったあたりから超展開でしたね。あれが始まった瞬間から「やべえゲーム始まった」と思いました。今振り返るとやべえゲームの序盤も序盤でしたけど。

この後聖堂で待っていたモンスター6連戦が普通にしんどかった。妖精がしんどすぎるでしょう。ここで初めてオトリを駆使しました。

最大HPが減る瘴気のエリアもしんどかったなぁ

そこから新しいアイテム…エアダッシュ的なものを見つけて、行ける範囲が広がったー!ってワイワイして…のあたりでしたっけね。説明書で"スペル"に出会うのは。うわー!!扉の模様!!?witness始まった!!!と叫んでしまいました。風車のところとか普通にトラウマです。

いや…地図に書き込まれた矢印とか、全部意味がある…。隠し扉、隠しアイテム…。エアダッシュを使うと新しく行ける場所がある…とゾクゾク。となると、あれもこれも気になっていく…という恐怖体験。ワープゾーンの地図にうっすら書いてある線とか!!

そんなこんなで失われた能力を集め直し、継承者を倒すも、「説明書が2枚足りてないよ」と言われる始末。説明書のアテがなかったので、スペルを使うべきところ≒妖精さんか宝物探しの旅に出る。妖精さんを一定集めたら説明書が出現。これあと表紙が足りてないんだよなあ…とウロウロ。

妖精さん半分はなんとか見つけたけど、あと半分はまったくアテがないな…と途方にくれていると、「これ、妖精を探し出す呪文なのね!?」という発見。あれも呪文、これも呪文…!えっじゃあ説明書に書いてあるこのポツポツは呪文なの!?うわーーー爆弾増えた!!!!完全に恐怖体験。

ずーっと遊んでいたおかげで、「セーブをロード」する紹介ページの意味がわからなかった。セーブデータの上書きとか選ぶことなかったから…複数データを持てるんか?とロードを試したら知らないセーブデータがあったのも恐怖体験

ベッドに「?」があったから近づいたら眠ることができて(最初からできたわけじゃないよね??)、寝たら朝になって雑魚敵が溢れる懐かしい日常が戻ってきた!!!のも一種の恐怖でした。なんなんだよこのゲームは!!(褒め言葉)

このゲーム一番の盛り上がりポイントは山の扉の暗号ですよね。妖精をすべて集めた時に残りの説明書が出ず途方にくれ…最後に向き合ったこの問題。お嫁さんがずっと「金色で22って書かれたページ…」と気にしていたところ。金色に囲まれた22の数字は、ページの番号と一致している…みたいなヒント。この金色の囲みは、山の扉のページにある。山の扉のページの真ん中は最終ページ?最終ページは「パズルの終わり」っぽい線の引き方してるな。じゃあまず、スタート地点に対応するページに行ってみると…!?

黄金の道がある!!!!!!!!!!そこからつながるページを見てみると…?黄金の道がある!!!!!!そこからつながるページを見てみると・・・・黄金の道がある!!!

環礁のマップで、右の方に伸びていた通路とかなんの意味があるんだろ…実際には無いのに…とか思ってたら、ここで!!!ここで!!!!!

9ページには線がないな…?なんで??と思ったら、「ロードした別データ」の謎の通路を指していたことに気づいたときも大声でました。説明書にこんなに盛り込まれていたなんて!!!ぎゃああああーー!!クソ長いスペルを入力してドアが開いたときの気持ちよさは尋常じゃなかったです。こんな仕込み方ありかよ!頭どうなってんだよ!

まあ説明書全部集めたあと、継承者のところを訪れた際、つい手癖でダガー発動させて戦闘になってしまったのは良い思い出です。「あれ?いつもより相手の攻撃が遅…あっ氷打っちゃった!!!」気を取り直して再訪すると、感動的なエンディングに。これがBルートなんだなぁ。

そして解読へ

説明書コンプした時点で11個集めていて、いわゆる宝物#4を残すのみでした。60秒水に浸かって出てきたヒント。…うーん、こりゃ解読するしか無い。そう腹をくくり、二人で解読しました。

手がかりになるのは説明書にある対応表?のようなもの。これらの数がアルファベットと同じなら話は早いけど、そうではなさそう。どうやら六角形の外枠と内枠の組み合わせで何かを表していそう。

説明書の中にあるキツネと剣の共通項だけではわからなかったので、スタッフロールを始め、「少なくともわかる単語」に該当している箇所を探します。このあたりでお嫁さんは「発音記号の数が対応表の数に合致しないか?」のセンを考え始める。

一方私はスタッフロールの「Level Art」に対応する言葉を見ると、"Le" と"ve"で、同じeがあるのに違う記号が使われていることに気が付きます。Levelの発音記号を調べると"Le" と"ve"では違う表記だということがわかる。お嫁さんの仮説があっていそうだな、と判断。

BaBa is YouやThe Witness同様、お嫁さんと二人でTUNICを遊んでいました。お互いが何かしら考えて、それをきっかけに片方が何かを閃くみたいなことが頻発しました。これがデュアルコアや。

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というわけで、対応表に発音記号を当てはめていき、徐々に言語が読めるようになっていきます。

がんばった証

そして解読した結果が

ざ そふてぃすと ふぇざー (???)
こえくてぃど イレブン タイムス ディパーティッド ワンスモア

………。

うんうん唸りつつ、ここもまたお嫁さんが冴えてました。「羽は軽そうだから↑、これくてぃど?にも読めるから、正しい→Rightで→を11回、ディパーテッドは…出発するの過去分詞…出発する≒leave…left…左?に1回…もしくは11回+1?

を試してもウンともスンとも言わず。ただこの後、突如「一番柔らかい羽…!ダウン!↓じゃない???」と奇跡のひらめき。ありがとう冬のシーズン。ありがとうダウンを買ったお嫁さんのフォロイー。そしてツイッターでほんのりアドバイスをくださったTamuraさん!riddleという観点は大きかった…。

集めたよ

この後のクソムズ暗号は諦めました。黄金の道のスペルを使うんだろうとは思ったけどね…。

ボス感想

庭園の騎士

攻撃モーションが読みやすい(避けられるとは言ってない)。凍らせて殴る戦法のデビュー戦でしたね。

攻城兵器

最初は「こんなん勝てるかい」と思ったけど、懐に潜り込んで打つべし打つべし!してたら勝てた。

司書

「こんなん勝てるかい」と思ってたけどマジで全然勝てなかった。引き寄せて殴るをするにはMPがもったいない。相手の攻撃がギリ避けられないし雑魚の召喚が地味にきつい。最終的には持ちうる回復アイテムを全部消費しての死闘を繰り広げた。ここで負けたら本当に絶望するところだった。

スカベンジャーのボス

「こんなん勝てるかい」と思うほどにトリッキーな動きがきつかった。パターンを見切って拳銃、パターンを見切って拳銃…みたいな戦い方に行き着いた。

継承者

「こんなん勝てるかい」と思ったけど、戦闘の中では一番好きかもしれない。エアダッシュを手に入れていたのもあるから回避自体はラクになった。一方で多用するからスタミナ管理が大変だった。3回攻撃の最後が大振りになるところとか、凍らせるとパターンに入れるところとか、攻略甲斐があった。

ひいひい言いながら倒したら第二形態が出てきたのには正直絶望した。「こんなん勝てるかい」と思ったけど(こいつずっと思ってるな)、結局強化されつつパターンの基本は同じなので、冷静に立ち回ったら勝てた。最終的にモンハンでナルガと戦ってる気分だった。

感想まとめ

冒険を進めていく中で二転三転…と言うとアレだけど、隠されていた要素が続々と姿を表していくのがとってもおもしろかった。「えっA長押しでこんなことができるの」と知って、じゃああそこでも長押しをしてみたら…?みたいなところから始まって、扉を開けるスペルに出会ってしまうと、今までに見てきた模様すべてが気になり、なんなら説明書にすらあるやないか!!!となるゾクゾク感。謎解き自体もおもしろいのだけど、「謎解きが仕込まれていた」ことに気づく感覚が「こええーーーー!!!!」となると同時に「すっごいな!!よう考えてるな!!!」と関心しきりだった。

手書きメモで書かれていたことを解明したときの楽しさと、手書きメモが「こんな意味を持ってたのか…」と気づく驚きが同居するおもしろさ。リアル脱出ゲームっぽいですよね、このカタルシス。情報を手に入れて進んでいき、最後は今まで集めた情報の中に違う意味があったんだ!!みたいなところが特に。

いやあー…。途中にも書いたけど、夫婦で遊んでいて、片方がなにかに気づき、片方がそれを補完するみたいな解き方がたくさんありました。自分一人だけでは絶対にもっと時間がかかったし、あるいは挫けていた謎もいっぱいあります。お互いが謎に対して違うアプローチで考えて、すり合わせていく過程が本当にいい体験でした。

これからいろんな方の記事を読んだり、がんばって各種言葉を翻訳してくださった方々の功績を讃えに行きたいなと思います。我々もある程度読めるようになったけど、さすがに全部読み込むのは骨が折れる。

いやあー…おもしろかったなあ。これは今年一番と言ってもいいかもしれません。おもしろかった。あそこ難しかったよね!とか、あそこはシビれたよね!!みたいなお話がしたいです。あと攻略読まずにここまでできた我々をどうぞチヤホヤしてください。よろしくお願いします。

 

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