DegoReco

でごのつづるレコメンド。レコード。おすすめと、記録。

サクナヒメの感想を追いかけていたら、Outer Wildsに出会ってクリアしていた話

タイトルだけ読むと何を言ってるのかわからないと思いますが、まぁ聞いてくださいよ。自分としてはなかなか珍しい流れの出会いをして、ブログを更新できていない間に非常にエキゾチックな体験をしていました。

昨年『天穂のサクナヒメ』にドハマりして、このブログでも記事を書きまくったことは記憶に新しいとは思いますが、そのまま『サクナヒメの感想を読み漁る妖怪』と化した私は、とある感想にたどり着きます。
(↓サクナヒメのネタバレを含むので、未クリアの方はクリア後のお楽しみにしてください)

うわああわかるうーーー!!!とひっくり返った後、この方の記事を見に行ったら『Outer Wilds』という作品の紹介記事を書かれていまして(この記事はネタバレではありません。とても素晴らしい導入記事です)

まーーーーぁこの記事が良くて。知的好奇心を揺さぶられまくりまして。サクナヒメであのような感想を書いた人の推す作品に間違いはない、と全幅の信頼で宇宙船に乗り込んで、1/18から1/30までの間で18本のプレイ日記を書いていました。正気か?

noteでメモ的にプレイ日記を始めて、後々感想をブログにまとめようと思っていた…のですが、勢い余ってネタバレ感想も含めてnoteで完走してしまったため、当ブログではネタバレに配慮した形でこの作品を紹介していこうと思います(そのnoteはネタバレになるので本記事の最後にちょろっと載せています)。

f:id:dego98:20210201204451j:plain

 

スポンサーリンク

   

 

どんなゲームですか?

まず先程紹介した記事のねとらぼ掲載版を紹介します。こちら、最後に初心者向けのTIPSが追加されているので大変助けられました。

先人の知恵というのはありがたいもので、どんなゲームかを説明するにはこの記事が本当に素敵なので是非…という感じです。まるっと任せてしまう。紹介するにはうってつけすぎる。抜粋するとこう。

この紹介記事を読んで気になった方は、これ以上の感想を読まずに始めたほうがいいかもしれません。このゲームはゲームの外で知識や何やらを知れば知るほど、「自分で未知を開拓していく」という本作の醍醐味が減ってしまいます。
ただ、最初あまりにもわからなさすぎて投げそうになる可能性もあります。そのあたりをケアした記事も先人は書かれていて、大変ありがたい話です。

私はさきほどのてっけんさんの記事を見て始めましたが、冒頭わからなさすぎて詰みそうだったので、岡田さんのこちらの記事を読んでなんとか宇宙での冒険を始めることができました。ありがたやありがたや。

どうして気になったの

なんでしょうね。掲載されていたスクショの美しさと、『最後の22分』へのときめきと、広い世界で謎を解いていくというロマン。

しかし、各地を旅して情報を集めていくうちに、やがて全然関係ないと思っていた情報と情報がフッと交差し、ゲームが一気に動き出すタイミングがあって、ここまで来るともう止まらない。あとは坂道を転げ落ちるような勢いでこの世界にハマっていき、最後の数日間は文字通り寝る間も削って没頭してしまった。

ここの快感に触れてみたいというのもありましたね。そういうことかァ!みたいな快感を私も味わってみたかった。それに尽きるかもしれません。わけのわからなさが、わけのわかる感じになっていく過程が味わえるゲームなんだな!と。好奇心をくすぐる素晴らしい記事だなぁと思いました。

ちなみにSF的な作品にはほとんど触れてきておらず、振り返るとよくまぁ手を出したなと言う感じではあります。

実際どうだったの

最初は本当にわけがわからない。こんなに放り出される!?みたいな感じでした。必要最低限の舞台設定と、宇宙へ飛び出し活動するための道具について知ったあとは、もうこの広大な(だけどコンパクトな)宇宙へ飛び出し、かつて存在していた種族の遺跡などを探検していく。

残されたメッセージを読んでも固有名詞もわからない、時系列もわからない。「言うてることは(言葉として)わかるけど、何を言うてるかはわからん」が当分続きます。びっくりするよね。

そもそも惑星自体にもギミックが多数あって「なんでこんな事が起きてるの!?」みたいなのもたくさんあります。

時々点と点が繋がって「ああ!あれはこういうことを言うてるんや!」という気づきがあります。そこに喜びがあり、「……でもやっぱわからん」という新たな謎がコンニチワする。そんなことの繰り返しです。

アレはなに?アレはどうして?コレは何する建物?というか何がゴール??
そんな疑問をずっと抱えながら、何かがわかったようでわからないでいる。手探りに探っていく体験。

宇宙船の中には優秀な『航行記録』があります。手に入れたとっちらかった情報の中から必要部分を抜粋してくれているので、話の理解(と次の探索目標の検討)に役立ちます。うんうん言いながら記録を読んでいるとね、ふと点と点が結びつく瞬間があるんですよ。それどころか「お前も点やったんか!!!!!」と愕然とする瞬間があります。

なにげに見聞きしていた情報が、後から手に入れた情報によって明確な輪郭を帯びる時、快感を覚えることもあれば、それを自分は「知っていた」はずなのに!考察しようによっては導き出せる答えだったのに、俺は、俺は――ッ!!!と頭を抱えてしまうこと数多。

それはクリア後にも訪れる。プレイ中は攻略(次の手がかりを探すこと)に必死で見落としていた、あるいは見ていたけど意識が向いていなかったのに、クリア後に他者の考察を読んだりしていると「ああ!あの時ちゃんと考えていれば俺もこんな理解ができたはず…」と落ち込んだり、新しい発見にワクワクもするし、自分が先に気づけていたりもする。後からでも美味しい。私はこれを遅効性エウレカと呼びました。

あとはまぁ…このゲームループものなんですけどアイテム的なものやレベル的な要素もなく、できることはあまり変わりません(一部途中で習得するスキルはありますが、ゲーム攻略のキモになるスキルではありません)。

逆に言えば、目の前にある謎は、知識さえあれば解けるようになっているのです。まぁその知識をどこで身につけるねんてところがキモだし、謎を謎だと認識できるかどうかも知識によりけりだったりするんですけど。

クリアしてからは他の人がどう攻略したか、どう考察したか、どう試行錯誤しているのかを見るのがとても楽しみになります。早い段階でそういうゲームだなとも思ったので、noteで事細かにプレイ日記を書いていた…という側面もあります。(私が他の人の立場なら)読みたいものを書いた形。

偉大なる先人がそのあたりまとめてくださっているのも神がかっております。

私はSFちょっと履修しようと思いましたので星を継ぐものを読み始めました。

 

スポンサーリンク

 

 

ちょっと困ったところ

手放しにおすすめできるかといえば、ちょっと考えてしまうゲームでもあります。「何が謎か」「何を目指すのか」も最初はよくわからないのがこのゲームです。その辺りの宙ぶらりん感は人を選ぶでしょう。日本語へのローカライズもちょっとクセがあり、誤植がちらほらあるのはいただけません…。海外らしいジョーク交じりの会話も直訳っぽく訳されていて、そもそもの舞台背景が謎の初期では二重の意味で「何言ってんだ…」と思うことがあるかもしれません。

ただ、先程紹介したとおり、このゲームには航行記録という神機能が備わっており、「よくわからんけど見聞きした情報」がいい具合に整理されるので、時折見直すことで情報の紐解きができます(紐解いたところで謎が謎を呼ぶんですけど)

 

あとは操作性ですかね。一人称視点で無重力空間などを彷徨うのはなかなか骨が折れます。酔うこともあるかもしれません。

覚えておきたいのはPS4だと○ボタンの速度同調。正面カーソルに重なるものと速度を合わせることができるので、一度それで体制を立て直してから近づく・遠ざかるを覚えるとグッと楽になると思います。

あと、無重力だと空気抵抗が無いため「進んだ」ら進んだ分だけブーーーンと突っ込んでしまうのもお忘れなく。対象物に近づいたらこまめな加速・減速がキモになります。宇宙船は急には止まれません。宇宙船には自動操縦モードがあって、ロックオンした惑星に自動で近づいてくれる機能があります。近づくだけなので、着陸はあなたの手に掛かっています。ロックオンした対象に一直線に向かう機能でもあるので、道中に障害物があったりしたら事故りますのでお気をつけて。

クリア済の方へ

私が書き続けたプレイ日記や、クリア後にいろんなサイトを貪るように見ながら考察した様子をまとめているのがこちらです。もしよろしければ御覧ください。

note.com

 

 リプライズめっちゃ良いな………。

Outer Wilds - Reprise

Outer Wilds - Reprise

  • provided courtesy of iTunes