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ジミな教師と変なオジサンが織りなすバンド漫画が激アツ!【SHIORI EXPERIENCE(シオリエクスペリエンス)】

シオリエクスペリエンス10巻が本当に良くて、思わず叫びそうになってしまった思いをブログに書こうとして書けないままでいたけれど、ゴールデンウィークに読み返して、やっぱり書こうとPCを開きました。

毎回新刊が一番アツい作品として、毎回発売を楽しみにしています。

 

 

ブログで初めて取り上げるにも関わらず、当たり前のようにシオリエクスペリエンスの話を始めようとしているので、少し足を止めて説明しますが、「試し読んでみてくれ!って言っとけ!」と私の中の貧相な感性と語彙が言っているので、是非一度試し読んでみてください。

 

“ジミ”な高校英語教師の本田紫織に、“ヘン”な世界一のギタリスト幽霊が取り憑いた!? しかも身に覚えのない“契約”のせいで「27歳が終わるまでに音楽で伝説を残さなければ死ぬ」ことに。現在、27歳の誕生日を迎えたばかりのアラサー女子、その運命やいかに──!?

 

SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~(1) (ビッグガンガンコミックス)

 

つまりはバンドの漫画であり、憑依的な意味でファンタジー要素のある漫画であり、学校の漫画であり、教師と生徒の漫画でもあり、魂の漫画です。

ジミヘンドリクスが憑依する設定がそもそもおもしろく、弱小バンドの成長ものとしてだけでもおもしろいが演奏シーンの迫力、みんなが力を発揮していく過程の美しさ、そして長田先生渾身の魅せ方が何よりも上手い。

 

27歳でこの世を去ったアーティスト達にスポットを当てている設定であり、彼らが一同に介したら…というif設定も魅力の一つ。

ブライアン・ジョーンズジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョプリンジム・モリスンは、1969年から1971年の間に27歳で死亡した。当時、この偶然の一致はいくつかの発言を引き起こしたが[11][12]、約25年後、カート・コバーンが死亡すると「27クラブ」という考え方が公衆の認識のなかで定着するようになった[10]。

 27クラブ - Wikipedia 

 

そして、創作活動の難しさ、バンド仲間で盛り上がっても観客に全然ウケなくて味わう絶望感、泥にまみれて絞り出した創作の輝き…スポ根っぽい演出もありつつ、長田先生の小気味よいテンポで紡がれるストーリー。さすが昔大喜利をテーマに漫画を描いたこともある長田先生…とぐいぐい引き込まれていきます。

  

 

まぁあの、とりあえず試し読みの一話を読んでみてくださいよ、ということに尽きてしまいます。バンド活動に携わったことがある人、楽器をやったことがある人、何かに夢中になったことがある人、なんかに夢中になっている人を観ていると元気になる人、熱量の在る漫画が読みたい人、うおーっ!!と応援したいものがあると楽しくなれる人におすすめです。うおー。

まだまだ最新が10巻。追いつけますよ、今からでも!

 

 

で、こっからはネタバレです。

 

光岡ァー!!!

いやあ、本当に10巻はすごい。

というかこの作品は多くのクライマックスがこれでもかと現れる。

バンドのメンバーが集まるまでの挫折と解放

初めて作った曲でボロッカスに現実を知ってしまった後のメンバーの自主練

カート・コバーンとの共演で溢れ出るクリエイティビティ

自分の意思を押し殺していた井鈴がメインを張るレベルのサックスに生まれ変わる瞬間!

そして、そして!!!

楽譜の奴隷として完璧な演奏を続けてきた光岡が、自らを解き放つ演出が!

本当に1巻1巻見せ場があり大きく盛り上がり、これ以上ねぇや!と思うのにさらっと次の巻が更なる盛り上がりを見せていく。しかも、序盤からの伏線を気持ちよく回収していく丁寧なストーリーテリング

 

ラブ・イズ・オーヴァーのくだりなんてもう最高ですよ。すばる先生…すばる先生…あんたって人ァ…!!