先日、就活のイベントに企業側として参加して、学生や他企業の担当さんとお話をしてきました。就活についてリアルな悩みだとか違和感とかを聞くことができて、非常に有意義な時間でした。採用担当をしたり、人事をしたり、転職をしたり、昨今の「働くこと」に対しての多様化やその情報を色々キャッチしていると、今の就活について思うことも変わってきています。
自分の反省でもあるんだけど、就活の時期になってよーいドンで就職を考え始めても、大海の中で佇んでしまいがちなんですよね。リクナビマイナビに登録だー!ってなってから考えても膨大な情報の中で迷子になってしまい、慌ててしまう。「自分のやりたいこと」ってなんじゃらほい。と途方に暮れる。そんな学生を今でも採用側としてよく見ます。
別に就活始まる前からギラギラと将来のことを考えなさいと言うわけではありません。ただ、大学→就活→就職みたいな明確な時期のステップで考えがちだけど、実際っていろいろシームレスに繋がっているよねと伝えたい。シームレスに繋がるというのは、未来のことではなく過去ともつながっているということ。
いきなり「仕事として」やりたいことを考えても、ぱっと思いつかない人は多いけど、今までの自分を作り上げてきたものの中に、なにか「自分がやりたいからやってきたこと」というのはきっとあるんですよ。
もちろん、やりたいことが明確で、それに向かって猪突猛進に学業やサークルやインターンやらの経験を積み上げてまっすぐ進めていく子もいるだろうと思います。そういう人を見るとまた焦ってしまう私みたいな凡人もいるわけで。
…とまぁ、自分もそういう経験をしてきて、今は採用側として客観的にそういう子たちを見たり、おもしろいなぁと思う学生や同僚を見て思うことから考えることをまとめてみます。自己分析とか、業界分析って、実際どうしたらいいんだろう。どうやったらおもしろいんだろうなぁということ。
そしてこれ、一番重要なのは、求職者に「こういうのをがんばれー」ってことだけじゃなくて、採用する側も、もっと情報発信がんばらんかい!ということでもある。企業も企業で、「さぁ採用だ!」っていろんな情報を公開するけど、それ以外の情報は株主向けだったり自己満足のお固いホームページだったりして読む気がぜーーーーんぜん起きない内容だったりする。
常から企業の取り組みとか、そこで働く人のコトとか、もっと発信したほうがいいよねぇ。と思っているわけです。それはこれから入るかもしれない人の為だけではなく、今働いている人にも、取引先の人にも影響を与えていきます。情報をオープンにすることで、新たな情報が入ったり、関係性ができたり、ファンができたりするということは、企業運営においてすごく大事なことなんじゃないかと思うのです。
そのあたりの情報発信は最近増えてきていて、サイボウズ式がいい例です。採用試験を受ける段階で、もういろいろ会社のカルチャーについて学べている段階にある。それを理解した上で受けに来る子達がいる。ミスマッチを減らすことにも大いに役立っていると思います。受けに来ない子達にも、何かしら将来的に取引相手になったり、いい影響があるように思うのですよね。
cybozushiki.cybozu.co.jp
前置きが長くなりました。本記事は、自己分析とか業界研究どうしたらいいの?なんなの?ということを考えるヒントになればいいなぁと思います。
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