余裕を持って仕事をすること。これを私は学生時代、アルバイトの経験から学んだ。ここ最近でもその大事さを痛感する出来事があったので、 #しごとの思い出 のお題に載せて書いていく。
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バイトでめちゃくちゃ叱られた
学生時代、ファミレスでウェイターのアルバイトをしていた。注文を聞き、料理を持っていき、空いた席を片付ける。ある程度バイトにこなれて来た頃、ディナーのピークタイムで満席になったとき、「いかにタスクをさばくか」に集中して仕事をしていた。あくまでタスク、作業の効率化に重点に置いていた私は、"丁寧さ"、”思いやり"みたいなものを忘れていた…のだろう。うっかり乱雑に料理を置いてしまった事に対し、お客様からどえらい叱られた。
「忙しいのは見たらわかる。だからといって雑にやっていいわけじゃあないだろう。そんなときこそお客さんにはちゃんと対応せなあかん。」
当たり前のことだが、頭をゴツーンと殴られたような衝撃だった。忙しそうな店内は見たらわかる。それで店員が焦り倒し、ときに質の低い接客なんてしてたら、せっかくご飯を食べに来たのも台無しになる。
私は私で注文をさばくので精一杯。自分のリズムを狂わされたらイラつきが表に出てしまっていたかもしれない。目の前のことに一杯一杯だと、視野も狭く、ミスも多くなりがちだ。「忙しいときこそ丁寧に。」当時の私にコレを気づかせてくれたお客様には本当に感謝している。
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余裕なく仕事をしていると、自他共に悪い影響を起こす
相手への影響
会社で働くようになってからも似たようなシーンに多く出くわした。仕事が忙しく、それに対してウオオオと必死こいていると、周囲に対して「話しかけんなキレんぞオーラ」が出たりする。もちろん、自分のタスクに集中することは大事ではあるし、話しかけるのも状況を読むことは求められる。ただ、それに不機嫌が伴う場合の悪影響は大きい。相談したくてもできない孤立を相手に押し付けてしまうことがある。
「あの先輩、いつも忙しくて、話しかけづらいんですよ」
「あの部署の人、質問したらすごい不機嫌」
同僚が話しかけんなオーラ出してるから相談できなくて、結果自分で抱え込みすぎて、心を病んでしまう…なんてケースは、実は結構起こりがちなのだ。
また、こういった状況は、「本当は聞かなきゃいけないことなのに勝手に判断される」「後回しになる」ということにも繋がって、回り回ってトラブルの元にもなる。
自分への影響
周囲との連携が滞ることもある一方で、自分の視野も狭まる。誰かに聞けばいいものを自分だけで精一杯になってしまったり、余裕がないとケアレスミスも起きがちになる。相手も自分も孤立してしまう。
管理部門系の一員として
私はずっと人事や総務と言った本社部門で働いている。様々な社員から問い合わせがある部門だ。ずっと心がけてきているのが、「相談しやすい人事」であること。人事への問い合わせというのは、会社の基本的なルールであったり、法的な質問であったり、こちらから現場へお願いしている作業への質問だったりが多い。これに対して「聞きづらい」「近寄りがたい」部署になってしまうと、巡り巡ってこちらからお願いすることへの連携が悪くなる。血流が滞ると例えてもいい。
余裕を持つということ
業務にガッと集中するのは良いが、10%とか20%くらいは余白を残しておくようにしている。パツパツになると「不機嫌そうに見えてしまう」のもあるし、問い合わせが挟まった場合など、自分のリズムが崩された時にストレスとなってしまうからだ。ピンと張った糸ほど切れやすい。
声をかけられたらできるだけ朗らかに返答するようにしている。どうしても手が離せない場合は、その旨をちゃんと伝える。余裕がないまま対応しようとしない。
職場の雰囲気、相手の心理的な安全性の為、巡り巡って、自分の仕事のしやすさの為。
何かあったら聞いてくれ、なんてみんな気軽に言うけれど、聞きやすい環境を作るというのも大事なことだ。案外周りからすると聞きづらい雰囲気になりがちだ。
今回の新型コロナ対策で在宅勤務に切り替えている職場も多かろうと思う。今まで以上に「相手の状況」が見えにくくなっている。自分の状況はこうだ、という発信と共有をすることは、結構組織にとっては大事なことだと思っている。