毎年スケジュール見直し議論が起こったり
そんなスケジュール知らんわいって感じの企業も居て何が何やらだったり
そもそも新卒一括採用ってどうなのという議論が起こったりしている
新卒採用ですが、なんだかんだで2017年度の新卒採用の一番大きな動きは3月1日から動き出します。
新卒時の就活も体験し、入社後は2社で新卒採用を経験したことありますので、そもそも今の就活スケジュールってどうなってるんだろうということを整理してみます。
「私のときは就職情報誌から応募ハガキを送っておりましたわい」という親御さんの為の記事にもなるのか。ならないか。
1.まずは採用をやっているぞという広報だ
(1)企業側
企業としては、「うちは新卒採用やんねんでー!応募して欲しいねんでー!」ということを広報しなければなりません。会社のホームページに掲載してもいいけれど、対消費者向けではない企業はどうしても学生への知名度が低くなりがち!
そういう場合に役に立つのが「就職ナビ」です。大手の「リクナビ」「マイナビ」が有名ですね。「うちでは新卒をやっていますよ!」という広報になりますし、ナビを通じて応募してきた学生を管理することができます。(管理と言うと大げさですが、リストにしたり、選考の案内を送ったりすることができます)
(※ナビ上で応募するアクションを「エントリー」と呼ぶことが多いです。「応募」と位置づけることも、「資料請求」と位置づけることもあります)
「◯◯業界に興味がある学生に対して、自社の宣伝メールを送る」なんてこともできて、いかに学生の目に留まるかがキモ。
(2)学生側
学生は学生で、「どんな企業が採用をしているのか」「応募するにはどうすればいいのか」を調べます。知っている企業のHPを見に行ったり、それこそナビに登録したり。ナビにはいろんな企業が登録しているので、あちこち見に行かずにナビの中だけで探し回れるのがウリなので、そこで情報収集する学生が多いです。そういったナビを運営している会社は「合同説明会」と呼ばれる、どでかい会場に企業を呼んで直接学生に説明してもらう場も設けます。学生は「ネットで自分で調べるだけじゃ限界だ!いろんな企業を直接回れるいい機会だ!」とばかりに会場に足を運んだりします。基本的に企業→ナビ運営会社へお金が支払われているので、学生側としては費用がかかりません。交通費や宿泊費が大変だとは思います。
たまに大学にもいろんな企業が来てくれたりします。企業も学生が欲しいし、大学も就職内定率を上げたいから企業を呼びます。これがwin-winです。さらに言えば学生も身近に会えてwinです。三方良しです。(適当なこと言ってます)
2.次は選考フローへの誘導だ
(1)企業側
就職ナビにて、自社にエントリーした学生に対して、「今後こういう流れで採用やります」ということを伝えます。例えばそれが「会社説明会に来てください」だったり「書類選考をするので◯◯を郵送してください/入力フォームから登録してください」だったり。ナビを通じて集めた学生に対して、あとは会社として準備している各種採用へのフローを運用する流れになります。
企業としては、目標とする採用数に対して、学生が途中で辞退したり、急にキャンセルしたりしてフローごとに減っていく人数(歩留まり)を予想して計画を立てます。
(2)学生側
これに対して学生側。よくニュースにもなるのが「選考に出席が必須らしい会社説明会に予約しようとしても、すぐに満席になって予約できなかった」という問題。選考すら始まっていない段階で、そもそも土俵に立てないことは割と問題視されており、企業側は枠を増やしたり、webを通じて参加する仕組みを用意したりと対策されているようです。
あとは提出必須の書類を出したり面接に行ったりして、内定までの道を走るわけですね。
3.企業と学生が出会う方法も変わってきている
今まで紹介した流れ…特に1の広報活動については、私が就活をしていたときは主流の方法でした。
リクナビやマイナビだけじゃないんだぞ!ということを色々とご紹介。
(1)業界専門ナビ
リクナビやマイナビは良くも悪くも膨大な企業数・膨大な登録学生数で構成されていて、本当に欲しい学生に気づいてもらえなかったり、実は結構おもしろそうな企業を見逃したり、という双方にとってのデメリットもあります。
そういった中で、特定の業界に特化したようなナビサイトもあります。
クリ博ナビ2017 -マスコミ・コンテンツ業界の就活情報サイト
一例としてこんな具合です。リクナビやマイナビで手広く企業を見つつ、こういった専門型のナビを見て企業探しをするのもいい手だと思います
(2)人材紹介サービス
人材紹介と言えば中途の転職市場のイメージが(私には)ありましたが、新卒にもあるんですね。
紹介型のメリットといえば、担当者がついてくれて、企業と学生を結びつけてくれることでしょう。自分のやりたいことや、今までやってきたことが担当者に伝われば、何かしらヒントとなる企業を選んでくれるかもしれません。企業は新卒学生に求める要件を担当者に伝えて紹介してもらう流れになります。多くの母数を集めたいわけではなく、多くは望まないがこういった学生が欲しいのだ!と決まっている企業は決め打ちで使っているかもしれませんね。だって多くの学生を選考で捌いたりするのは労力もコストもかかるんです。
学生側としても、趣味嗜好にあった企業を、自分とは違う目線で提案されるので新しい発見があるかもしれません。
大手リクナビマイナビもこういったサービスをやっているので憎いよね。人と企業を結びつけるプラットフォームを提供もするし、担当者として結びつけようともするし。人材紹介系は比較的参入しやすいんだろうなぁと思いますよ。…話がそれてきたので次にいきます。
(3)逆指名系サービス
巷で人気があがってきている気がするのがこれ。「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれるサービスですね。学生が自分の情報をいろいろと登録して、企業側が学生を見つけて直接スカウトするサービス。
学生情報をベースとして、企業が学生を探しに行くような手法は、転職市場でもちょいちょい増えてきています。転職市場だと明確に経歴が書ける&検索できるので、流行るのが理解できます。
(2)の人材紹介担当者のフィルターに任せる手法よりも手間がかかりますが、自社が自社のフィルターで探しに行くことができるのがメリット。
一方で、人材紹介だと担当者が学生の意思を確認した上で推薦してくるのに対し、逆指名型はスカウトをしても片思いに終わることがあるのが難しいところ。
あくまで内定を約束するスカウトではなく、選考の場に呼ぶスカウトなのもポイントです。自分の経験等が企業の目に留まるのでは!と思う学生は登録してみては。
ニクリーチ2018 | お腹を空かせた学生のためのスカウト型就活サイト-
ニクリーチはちょっと異端な気がする。「まず飯食べに行こう」というスカウトサービスだそうです。ニクじゃない場合もあるらしい。
(4)こんな選考がしたい&されたい に特化したナビ
サービスが始まったとき話題になっていたけど、今はどうなんだろう。と久しぶりに検索したらまだご存命でした。
ミートボウル|得意なことで勝負する、新しい就活スタイルを提案するサイト
一芸入社みたいな感じでしょうか。企業は「過去に◯◯してた人を募集!」や「◯◯できる人求む!」などを掲げて募集するタイプのナビです。そういった形の選考をする会社はおもしろい!と思う方は登録してみては。
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いろいろとご紹介しました。各カテゴリ、リンクを貼っている以外にも山ほどサービスはあるので、興味があれば探してみてはいかがでしょうか。
そもそも、ナビを使わず自社HPだけで採用活動をやっている企業もありますし、ナビがオープンする時期やなにやらを気にせずに年がら年中学生採用をしている企業もあります。
巷で言われているように、(今年度のスケジュールでは)3月からナビが解禁するんだ!というところだけに焦点を絞ってばかりでは大変かもしれません。大多数が同じようなことしますからね。
早い時期からインターンシップに行くのも立派だとは思いますし、いやいやその時期は学生として学業をもりもりやって、その先に自分の興味を広げたり深めたりするのも一つ。部活やサークル活動を通じて視野を広めるもよし。企業に勤めるための大学生活だけに留まったらもったいないなぁとは思いますね。
採用側から思う学生の印象、とかそういう記事に需要があればまた書きますね。
気になることなどありましたら、わかる範囲で回答しようと思いますのでお気兼ねなくどうぞ。