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後悔しないための『行動ものさし』を持つ

ゴールデンウィーク期間中、少し足を伸ばして、まさに「子連れで楽しむGW」っぽいイベントに出かけた。赤ちゃんを連れて人で賑わう場所へ行くのはこれが初めて。嬉々として赤ちゃんの写真を撮るのはもちろん、記念に父と子、母と子の写真も撮る…が、全員が揃った写真を撮るには、誰かに撮ってもらわないといけないな。今声をかけても大丈夫そうな方を探し、撮影をお願いする。先方も我々の状況を察して笑顔で対応してくださる。イベントを楽しんでいる中で手を止めて撮影いただきありがたい限りだ。

こうして周りを見てみると、どうにか自撮りで家族ショットを撮ろうとする方、交代交代で撮影する方が目に入る。近くに親子ツーショットを交互に撮った後で三人の自撮りを頑張ろうとする家族がいたので「撮影しましょうか?」と声をかけた。自撮りの画角で十分、もしくは本当に自撮りがしたいだけだったかもしれないけれど、声をかけてみてよかった。赤ちゃんが一緒だと、その後逆に撮影してもらえたり、お互いの赤ちゃんについて少しばかりコミュニケーションが生まれることもある。なんというか、子育てしている方々が警戒ばかりでなく、ほっこりできるシーンがいっぱいあるといいよね。

子を連れてご機嫌でおでかけするなんてのは、体調や天気や何やら一つでも歯車が狂うと困難になるので、こんな期間限定のイベントに無事に参加できるのは本当に貴重な機会なのだと、当事者になって解像度があがった。そんな機会であれば、全員が揃った写真を撮りたくもなるよね(※感じ方には個人差があります)

「誰か写真を撮ってくれる人はいないかな」「どうにか全員の写真を撮れないかな」、と周りを見渡している方を見つけた場合は、"声をかけるのをためらわない"ようにしようと思った。"絶対に声をかけよう"とか、"そういう人がいないか探そう"とかではなく、あくまでそういう場面を近くで見かけた場合に声をかけられるように、自分の中でいくつか持っている『行動のものさし』に加えた。

こうした『行動のものさし』を自分の中で持っていると、そういう場面に出くわした時にサッと動けるようになる。過去に「何か困ってるかもな?」と気づいたのに「声をかけたほうがいいかな…」「私じゃなくても大丈夫だよな…」「かえって迷惑かもな…」と躊躇して行動できずに後々「あのとき動いていれば…」とモヤモヤ引きずった経験があり、今後はそうならないようにいくつかの『ものさし』を持つようになった。これは大した話ではなく、例えば「近くでものを落とした人がいたら声をかける」のような、ちょっと躊躇してしまうようなシーンで、迷わず一歩を踏み出すための『ものさし』。

言わずもがな(言わずものがな?)、このような『ものさし』を持つと良いんだ!と思ったのはFF9のジタンの影響である。「誰かを助けるのに理由がいるかい?」というフレーズで有名な彼は、作中でこんな発言をしている。

オレたちがどんな過去を背負い、どんな悩み、希望を持ってたとしても……できることといったら行動“する”か“しない”を選ぶくらいなんだ……千差万別の悩みに対してできることは二通りだけってことなんだぜ?頭かかえて当然ってことさ!……それでもぐるぐるしないようにするには、行動“する”ときと“しない”ときの基準を決めておけばいい。
……オレは自分の手が届くところは守りたい、って思ってる。できてるかどうかは別だけど それが、オレの基準なんだ。

FinalFantasyⅨ ジタン・トライバル

この言葉に大いに感銘を受けた私は、うだうだ悩んで動けずに後から後悔しないように「咄嗟に動く基準を決めておこう」と思ったのであった。もし後悔した場合は、繰り返さないように基準をアップデートしていく。

 

この記事の主題は、「私は困った人を見たらサッと動こうと思ってます」と言いたいのではなく、私自身が迷って後悔した経験を踏まえて、同じような場面でモヤモヤしないために、"ためらわずに行動する/しない"のものさしを持つようになった、という話です。

「大きな買い物で悩んだら、最初の直感を信じて買う」とか、「ちょっとでも迷いがあるならその場で買わずに判断を先回しにする」とか、「困ったら早めに店員さんに助けを求める」とか、「最初に良いと思った馬券を買う」とかそんな身近な生活の話。最後のは特に大事。結局最初にピンときた馬を軸にワイドを買うのがいいのよ。