在宅勤務をしていて、打ち合わせが続いたときやめっこり作業に打ち込んでいる時間が長引いたとき、決まって頭痛や息苦しさに悩まされることが続いた。姿勢の悪さや座りっぱなしによる体のコリが原因か…と思い込んでいたけど、ふと部屋の空気が悪いんじゃない?と仮説を立て、二酸化炭素濃度の計測を考えていたら、ありがたいことに年末にクリスマスプレゼントでいただいた。
まさかのほしい物リストからのクリスマスプレゼントきた!!! pic.twitter.com/ZjhpF1sTp1
— でご (@dego98) 2024年12月25日
すぐに冬休みに入ってしまったので温存し、2025年の仕事始めに満を持して在宅勤務部屋の計測を始めた。
前提
まず、二酸化炭素濃度が1,000ppmを超えるか否かが一つの目安となりそうだ。厚生労働省の建築物環境衛生管理基準によると、適切な環境は1,000ppm以下だと定められている。測定機器メーカー各社のサイトでは濃度がそれ以上になった場合の話も書いてあったので一部を引用する。
自然の屋外雰囲気の二酸化炭素濃度レベルは、400ppm程度です。 二酸化炭素濃度が上昇すると、約1,000ppmで20%程度の人が不快感、眠気を感じ、2000ppmでは大部分の人が不快感、頭痛、めまいや吐き気を発症します。
今回買っていただいた商品でも濃度が1,000ppmを超えたら黄色ゲージになるので、それを目安に換気するのが良さそう。
SwitchBot CO2センサー|空気管理をスマートに – SwitchBot (スイッチボット)
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発見
1~2時間こもって仕事をすると軽々1,000ppmを超えてくることがわかった。

ははーん…打ち合わせが続いて部屋の外の空気を吸えない状態が続いた時の不調、完全に二酸化炭素濃度のせいってことね…。窓をあけて数分換気をすればスルッと1,000ppmを下回るようになる。換気って抜群に効果があるんやな…。
この一週間、"1,000ppmを超えたら5~10分窓をあけて換気をする"を意識した。とはいえ30分に一度定点観測をしてくれる仕様のためリアルタイムではないのだが、(上記写真は「26分前」の計測結果)「さっき超えてたのか~」という目安でアクションが取れる。
※この仕様はあくまで電池稼働の場合で、USB給電で使うとリアルタイム計測ができることを知った…。給電すべく設置場所を見直そうと思う。
どうしても打ち合わせが続いてすぐに換気出来ない時は「ひえ~~超えてる超えてる!換気してえ~~!」とソワソワするが、打ち合わせと打ち合わせの合間にわずかな時間でも換気するようにした。そもそも自室には24時間換気システムがついてはいるものの、それでは換気が追いつかないらしい。人間は…二酸化炭素を排出する生き物…(それはそう)。
今の在宅部屋はマンションの廊下に面しており、窓を開けると声が外に出てしまうから常時窓を開けっ放しにすることはできない。ではいっそ屋内側の扉を開けていれば良いのでは?と思いもしたが、それはそれで隙間風として冷気が入ってくる環境になり、今の季節には適さなかった。

寒すぎるとそれはそれで動きが悪くなるので、常時開け放つのではなく「定期的に換気をする」が今できる最善策だろう。
頂いた二酸化炭素濃度計を設置しての在宅勤務。定期的に立ち上がる習慣が付きそう。 pic.twitter.com/2BEnqZvwff
— でご (@dego98) 2025年1月7日
・部屋の二酸化炭素濃度があがる
— でご (@dego98) 2025年1月9日
・換気をする
・部屋の二酸化炭素濃度と室温と湿度がさがる
・湿度の低さアラートがでる
・窓を閉める
・部屋の二酸化炭素濃度がry
室温と同時に湿度もガーーッと下がるのがこの季節。ヒーターと加湿器で温度も湿度も上げた部屋、換気により冷やして乾かしてリセットしてしまうのはなんとも心苦しいが、定期的な換気によって少なくともこの一週間は息苦しさや頭痛に悩まされることはなかった。
ちなみに冬場のエアコンはやめました。どうしても部屋の乾燥に拍車をかけてしまうので…。エアコンは設定温度にしようと頑張るため、換気するたびにパワーがかかってしまう…よね?であれば温度が高かろうが低かろうが一定の熱を発してくれる遠赤外線ヒーターのほうが良いのでは感に落ち着いた。換気の度に一時的に空気が冷えるが、新鮮な空気により健康が保たれるなら良いことだと割り切った。ちょっとスッキリするしね。
そもそも「定期的に換気する」ことで「定期的に椅子から立ち上がる」が実現できる。座りっぱなしになりがちなので、「換気」というトリガーで立ち上がる機会が増えたのは良いことだ。なんだ、良いことづくしだぞ。
結論
「在宅勤務環境」と言うと机や椅子やガジェット関連がすぐに思い浮かぶだろうけど、空気環境もめっちゃ大事だぞ!!!!在宅勤務者よ、椅子から立て。換気をしよう。
他の人はどうしてるのかを調べたら事例が結構出てくる
ちょっと検索するだけで、多くの人が部屋の空気問題について書いていることがわかった。ひとたび事象の当事者になると、こういったブログ記事の見方が変わるからおもしろい。
他の記事でも何度かお世話になった本しゃぶりさんも2021年に記事を書かれていた。「二酸化炭素を減らすと部屋が寒い(冬なので)」はまさにそう。それはそう。本当にそう。
CO2センサを手に入れてから、俺は二酸化炭素濃度と室温を天秤にかけている。今のところ二酸化炭素濃度を下げることが優先とし、こまめな換気が面倒なので扉全開で対処している。なぜなら低温は厚着でカバーできるが、二酸化炭素濃度は防げないためだ。
他のツール情報も興味深い。ポータブルタイプなんてあるんだなぁ。(うちの子も全然持ち運べるけど…)
記事を書きながらswitchbotくんの仕様を調べたことでわかったことがある。ハブ製品がないといろいろ出来ないと思い込んでいたけど、アプリと連携してデータ履歴を保存するくらいならできるようだ。文中で書いた更新頻度の話もそう。最近は同封の説明書が簡易的で「詳しくはwebで」が多くて…さ…。スポットの計測だけではなく推移がわかるようになったので、寝室でも計測してみて就寝中どんな室内環境になっているのか?を見てみようと思った。
今まで数値で見たことがなかったことが「見える」ようになると、いろいろアクションが変わる。室温もそうだし、湿度もそう。そういえば在宅勤務を始めたころには部屋の湿度も気にするようになったっけね。それで温湿度計を買ったのだった。そして今度は二酸化炭素濃度。部屋の快適・不快には何かしらの理由があり、その正体が明らかになるとグッと生活の解像度が上がる。解像度があがることで新しいアクションが取れるようになる。こういった気付き、大事にしていこうな。

