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平家物語を見た。鎌倉殿を見た。

毎週録画しつつ、3話くらいから見る機会を逸していたアニメ『平家物語』を一気に見た。テレビのスピーカーのせいか平家物語は音声がこもりがちで、字幕がほしいなぁと思った。大河ドラマも割りと声が聞き取りづらいので字幕を出している。ユニバーサルデザインとして字幕は標準装備してほしい。そのための作業に対し雇用を創出してほしい。

それにしても『平家物語』は良かった。なんというか、”すげえ出来の良い作品だ…”という感想が出てしまう。演技もしかり、演出しかり、間や音楽の使い方、画面の使い方、「ここがすごい」と言う表現力は持ち合わせていないが、「すごく考えられて作られているんだな」ということはわかった。そしてそれに心打たれていることも。普通に大河ドラマ見てる気分だった。もっともっと見ていたかったな…。

「高校で世界史を専攻していたから」というのは言い訳にはならないが、平家物語~鎌倉~あたりの話は詳しくない。いわゆる戦国時代や幕末は歴史小説をベースにある程度知っているが、この時代については全然詳しくないなぁと自分でも驚いた。ゆえにとても興味深くアニメを見ることができた。源氏側の話を『鎌倉殿の13人』で追えることも、贅沢な視聴体験を生み出しているなと感じた。この時代のブームが来ているのか。

平家の絶頂期から終焉まで。アニメは当然平家側を描いているので、話が進むにつれ辛いこと辛いこと。あの日々はよかった、あの栄華は今はもう。その寂しさがある。歴史はそれの繰り返しなのだろう。これが盛者必衰の理…。

ただ、この時代に残された、いわゆる「平家物語といえばこれ!」のような逸話…那須与一の話とか、義経のさか落としとかが差し込まれるものの、そのあたり深く書き出すと尺が足らんので仕方がないが、「エピソード差し込んだなー!」になっちゃうのが惜しかったとも思う。この戦いを描くならこれを描かねばなるまいという事情もわかる。「そうそうこれを待っていた」みたいにもなるんだろうし。

 

 

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『鎌倉殿』もおもしろい。歴史を扱う作品というのは、「何が起きたか」の"史実"を扱いながら、史実と史実を結ぶ空白や、背後にある心情、起きるに至る経緯など、残されていない部分をどう埋めるかの演出、脚本が腕の見せ所なのだなぁと思わされる。

今日の話なんてまさにそうだろう。梶原さんが上総介を双六の最中に誅殺!だけど上総介には謀反の気持ちはないんやで…(けど力を持つ上総介は怖いっちゃ怖いよね…)のくだり。史実に対して前後の文脈をどう描くかに、まんまとドキドキさせられている。脚本も、演技も、それこそキャスティングも含めて素晴らしい。。

周りを信じられなくなる頭領、力を持つ家臣を疑っちゃってそれを罰しちゃう…みたいな話はいつの世にもありますね。天下とったあとの劉邦すごいもんね…。

幸いにも(?)この時代に詳しくないので、何が起こるのか楽しみにしながら見ている自分がいる。知らないなりに、おおまかな流れはしっているが、細かなアレコレは新鮮な気持ちで受け入れられる。楽しみだ。

平家物語も鎌倉殿の13人も、「平家がてっぺんとった」ところからなので、逆に平家がてっぺん取るまでの話も知りたいな。とはいえ、まずは鎌倉殿を見終えてからかな…。頼朝が亡くなってからの話、それこそ「鎌倉殿の13人」の本筋に入るようなところについてはまったく知らないので…。政子強いよ政子くらいの印象しかない。それもあってるのかようわからん…。

平家物語 アニメーションガイド