UNDERTALEのコンサートに行ってきました。
いや、正直ね…コンサートの感想を書こうと思っても、演奏や楽器についてコメントできるほどではないので、「いやーよかったなぁ」ばかりになりそうで、セットリストを載せるのが御の字だなぁと思って記事は書かないつもりだったのですが、このコンサート、演出がちょっとすごすぎてそれについて書きたくなってしまった。
でもその演出を書こうと思ったらUNDERTALEのネタバレになるんですよね。そんなことある??
UNDERTALEというゲームについては、今PCでもPS4でもスイッチでも遊べますし、2,000円しないくらいなので、是非遊んでみてください。
UNDERTALE - Switch (【永久封入特典】ストーリーブックレット 同梱)
- 出版社/メーカー: ハチノヨン
- 発売日: 2018/09/15
- メディア: Video Game
- この商品を含むブログ (1件) を見る
このようなコンサートが開かれるくらい、音楽にもファンが多いゲームです。
アマゾンプライム会員なら、アマゾンプライムミュージックでも聞くことができますので、音楽を先に聞いてみてもいいかもしれませんね。
コアとなる音楽があって、そのアレンジが所々で使われている、いつの間にか耳に残るし、思い出にも残る楽曲が多いです。
ひとつひとつの楽曲も素晴らしいのだが、ただ楽曲のクオリティが高いだけではない。よりいっそうUndertaleのストーリーとBGMを熱く、感慨深いものにさせているのは、BGMの随所に仕込まれている「ライトモティーフ」の存在だと思っている。 「ライトモティーフ」というのは、以下のように説明されるもの。 ライトモティーフ(ライトモチーフ、独: Leitmotiv )とは、オペラや交響詩などの楽曲中において特定の人物や状況などと結びつけられ、繰り返し使われる短い主題や動機を指す。(中略)登場人物の行為や感情、状況の変化などを端的に、あるいは象徴的に示唆するとともに、楽曲に音楽的な統一をもたらしている。
名作RPG『Undertale(アンダーテイル)』を支える楽曲とライトモティーフ - GHOST IN THE BLOG
コンサートの感想ですが、ゲーム音楽のコンサートはちょいちょい行ったことがありますが、なんか今回が一番強く印象に残った気がします。ハコの大きさなのか、弦楽器を存分に満喫できたのと、…なんでしょうね。めちゃめちゃよかった。
曲目はこちら。
心の痛み(Heartahce)、覚悟してたけど想像以上によくてびっくりした・・。
アンダインの音楽も畳み掛けてきてたまらなかったし、Hopes & Dreamsはイントロで感極まるやつでした。
…で。それ以上に度肝を抜いてきたのが、このゲームの要素にある「一つのセンタク」の果て…。その世界が見事に演出で表現されたことでした。
これからはちょっと核心に触れます。
スポンサーリンク
いわゆるNルート→Pルートの演奏を終えて、大団円!となったあとで、不穏なBGMと暗転を経て、このアンコール曲が始まります。
UNDERTALE音楽ファンからは大人気のボス戦BGM。超かっこよかったです。Battle Aagainst a True Heroやばすぎでしょ。NEOもさー。それでMEGALOVANIAよ?まあやるよね、やってくれるよね!と思ってた。観客もウヒョー!!ってなるよね。
終わった後暗転して演奏者ほとんどいなくなるなんて思わないでしょ。
演奏後暗転して、風が唸り声をあげるような音がずーっと流れて、どんどん演奏者がいなくなって…。コンマスとパーカッション一人だけが残って。
とても静かに「スタートメニュー」を演奏して
終わり。終演のアナウンスが流れました。
「これがGルートだよね。」
「この曲を聞いたということは、そういうことだよね。」
と言わんばかりの演出。大団円なんてありえない。演奏者に対してのスタンディングオベーションすらさせてくれない。
戸惑ったまま、あるいは全てを理解したからか、暗転したホールで万雷の拍手を贈る観客。誰もいないステージに向けての拍手。これもこれで恐ろしい。
前の記事でも述べたとおり、私はGルートをプレイできていないのですが(卑怯者)、選択後に心に残る重たいもの、後味の悪さ、そんなところまで再現されたコンサートでした。
なんじゃこれ…。なんじゃこれ…。ゲームもすごけりゃ、それをリスペクトした演奏もすごすぎる…。
ああ…今回の演奏のCD音源を発売してほしい…。