こんなタイトルにしてみたけれど、私はチームマネジメントをしたことがありません。
やったことがあるといえば、日常業務を後輩やほかのメンバーに教えて
日々の業務が回るようにスケジュールを管理したり、という実務ベースの管理だけ。
幸いにも、そういった本を読んだり、人事担当としてそういったセミナーに足を運んだりはしておりいろいろ刺激を受けることは多くありました。
いわゆる課長や部長といった、役職をもった管理職が行うマネジメントってなんなんだろうなと思いを馳せてみる次第です。
そこで、組織のマネジメントを行う管理職…とくに中間管理職と呼ばれる方に求められる役割について、空想と妄想で理想を語ってみようかなと思います。
さて、管理職と言っても組織の在り方は会社によって様々なことと思います。
今回の前提としては、そうですね…例えば営業部があって、営業部１課、２課、３課と
クライアントによって分かれている組織。
１課の一般社員…を束ねる１課 課長と、１，２，３課を束ねる営業部 部長 みたいな構図とします。
部長の上にはいろんな部をまとめる本部長がいたり、いっそ役員がいたりするんでしょう。
さて、この条件で考えてみます。チームのマネジメントとはなんだろう。
１課の課長に課せられた使命とは。
課長の役割としては、きっと１課のメンバーが仕事をして、１課の目標である数字を達成する ことがまず定量的な役目かな？
一方、運営の中で、メンバーの『モチベーションを引き上げる』 であったり
『労働時間の管理』であったり、メンバーの在り方についても頭を働かせる必要があるのでしょう。
あと、メンバーの定期的な評価や異動（ボーナスどうする、とか昇格どうする、とか 今後の運用をどうするか、とか）を考えるフェーズも訪れる。
他には、何か決定する「判断」をする。つまり、決裁権を持つ。
時にメンバーのことばっかりみていないで、部長から降ってくる仕事（課の実績をまとめる、だとか、今後の目標を作る、だとか）に取り組む時間も必要なんだと思います。
最近、サイバーエージェントの曽山さんの講演を聞く機会があり、のちに本を拝読したのですが「社員の強みを活かすこと」を重視していました。
社員が自分の強みを活かし、仕事を取り組むことで社内の雰囲気も良くなるし、結果もついてくる。
社員の強みを活かすにあたって、まずは社員の強みを知ることがあるので、面談も非常に重要になってくるし、つまり管理職がしっかりと社員のパフォーマンスを見る（知る）（聞く）必要がある。
なるほど。つまり、チームがチームとして活躍できるよう、個々の強みをちゃんと把握し、チームとして力が発揮できるように考えることが大事なのだと。
（※適切な人材配置などについては、その上の部長や、いっそ人事部が行うのだと思いますが、そのために必要な材料や情報は、課の対話の中でも拾えそうだなと思います）
この考えは、つまり会社の原動力はやはり社員にあって、社員それぞれがちゃーんとパフォーマンスを発揮することが、会社として、部として、課として大事なんだという目線があるんだと思います。
さて、ここまでは理想論。
私が今直面していたり、過去を振り返って思うのは、そういったマネジメントができている人がどれだけいるんだろう？ということです。
私の感覚ですが、「管理職という立場になったけど、自分には自分の仕事があるし、部下にはとりあえず "仕事を与えておいて" "できることをやっといてもらって" 基本的に自分の仕事をやろう。たまに部長から言われて作らなきゃいけない資料に、部下の力が必要だったら、そういう時は協力してもらおう。」という人が一定数いるんじゃないかと思います。
そういう人って、だいたい「部下だったとき」の感覚が強すぎて、（確かに今も部長の部下なんですけど）上ばっかり見てしまってるんじゃないかなぁ。
良い言い方をすると「プレイングマネージャー」ですが、悪い言い方をすると「自分のことばっかり管理職」。
そら、社員も大人ですから、ほっといても勝手に仕事はするんでしょうけど。
それはそれ、これはこれだと思います。
例えば社や部署、課に明確なビジョンがあって、それが浸透していて、「あのビジョンに基づいて仕事をすれば大丈夫」みたいな指針があればいいですけど、それはそれで、管理職としてはちゃんとその通りできているのかをケアする必要はありますよね。
最近チームの働き方とか考えることが多くなっています。
サイバーエージェント社の曽山さんの話を聞いたり
サイボウズ社のチームワークについて様々な記事を読んだり…
ってことを１社員としてあーだこーだ考えています。
これをあまりに言い過ぎると、「管理職や環境のせいにするな！」みたいなことを言われそうですね。
社員が活き活きと働くことと、管理職のマネジメントにはある程度の関係があると思うんだよなぁー。
「そんな管理職なんていない」なんて言われるかもしれませんが、実際そういう話を聞いて、「こんな組織で働きたいなあ」と思わされる会社は一杯あります。
