前回の続きです。
よくわからん言われ方に縛られて、心のリソースをもったいない方向に使いたくない旨のお話。
「俺が若いころはパワハラなんて言われないし、そんな理不尽なんて日常茶飯事だった」
「電子稟議なんてなかったから資料をびっしり作っては上司のスケジュールを抑えてダメだしをもらって偉い人偉い人に持ち回って決裁をもらっていた」
といったような、当時の苦労話を聞くことはよくあるかと思います。
長いこと働いてきた人の経験としては豊富なのかもしれませんが
時代の流れのなかで、その経験はすごいピンポイントのものだと言うことも頭に入れておかないといけない。
や、その経験をばかばかしく思うわけではないし、当時の「当たり前」はあくまで「当時の当たり前」なのです。
ここ10年でPCは何世代も生まれ変わり、首相も変わり、社会問題も変わり
20年もあればもっといろんなことが変わっていて
それこそあなたが若いころの時代から今を考えると変わっていないことのほうが少ないのではないか。
子どもの遊び方も、就職活動の仕方も、文章の作り方も、計算の仕方も…技術の発展とともに大きく変わっている。
そんな…ある意味めちゃくちゃ早い時代の流れの、その一瞬のような期間での「当たり前」を今の時代にも課してくるような言葉に縛られるのはあまりにももったいない。
働き方だってそう。「俺たちの時代は毎日終電が当たり前だった」だの「毎日朝まで接待で飲み倒した」だのいろいろ言う人はいます。
それが当たり前だった時代は時代。今は今。
というか、今のような「会社に勤めて働くぞい!」みたいな考え方の歴史も、100年ちょっちくらいなんじゃあないです?知らんけど。もうちょっとさかのぼると明治維新とか起きてた時代にたどり着きますよね?そこから考えると、祖父の時代⇒父の時代⇒私の時代 くらいの2、3世代分しか経ってないわけで。その時間だけでもパラダイムシフトとやらはたくさん起こっている。
「長時間労働」や「副業禁止」という、個人が会社に人生を預ける働き方は、高度経済成長期においてはある種「働き方革命」でした。
女性活躍というキーワードが近年話題にあがってますが、10年、20年後には逆に「男性の社会進出が課題」とか言い出してるかもしれませんし、そもそもロボット技術の大躍進により人の仕事は大きく変わってるんでしょう。
「俺らの時はシステムが吐いたエクセルファイルを加工して集計して営業資料を作ってな・・」
「それ、今考えると効率が悪すぎてヤバいっすね。今はAIが勝手に集計してくれるのにww」
みたいなことになるかもしれん。(貧相な頭なので、例題がゴミ)
メールは冷たいから電話みたいな話も聞く一方で、社内間のコミュニケーションチャットシステムがめっちゃ便利でいろんな効率化につながるという環境も構築されています。
昔不便だったことを改善するべく生まれてきた技術や、理不尽だったことを改善するべく生まれてきた制度や環境、法律なのだという視点で、それをいかに使うのか(使わないことも一つの選択肢)、それによって生まれた時間や余裕、変わった慣習などをどう活用していこうか。と思いを馳せると結構楽しくやっていけそうだなー。