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DegoReco

でごのつづるレコメンド。レコード。おすすめと、記録。

「読みやすい小説」のオススメを求められたら

「結構小説を読むのが好き」という話になったときに

「何かおすすめの本ある?」
と返されることが多い。
その返しにも大きく2つくらい分類があって

・あまり小説を読まないのだけど、何かおすすめがあるなら聞いてみたい
・自分も結構読むけれど、でごさんあなたのオススメある?

といった分類。
私の性分として、本当に聞きたいならちゃんと答えるよ!という気持ちが強いので
前者ならば「ハラハラするのとか、感動するのとか、どういうの読んでみたい?」
といったようなことを尋ねます。
後者ならば、その人はどんな作家が好きで、それと似た系統を探しているのか、
あるいは全然知らない作家を開拓したいのか。

自分自身そんな幅広く網羅しているわけではないので、自分の好みアーカイブスから選定するわけですけど。そういったヒントをもらいながら選定していくのが好きです。

さて。今日取り上げようと思ったテーマ。
「読みやすい小説ある?」と聞かれることもあります。
何をもって「読みやすい」と定義するのか。ちょっと考えてしまいました。

それこそ文字が大きいだとか、簡素な言葉で書かれているとか。
あるいはちょっと小難しくても夢中になって読んでしまう、とか。
夢中になるしめっちゃおもしろいけれどすごい時間がかかってしまうものもあり、それは「読みやすい」には入らないかな、なんてアレコレありますが。

今回は、私がそう問われた時に何をピックアップしようかなー、というのを並べてみます。  ====


 
私の中の定番では、「陽気なギャングが地球を回す」 が筆頭にあがります。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!


 と、いうのもこの作品こそが私を小説にだだハマりさせたきっかけの一つでもあったから。
初期の頃・・というと語弊がありますが、「陽気なギャング〜」や「グラスホッパー」「重力ピエロ」「砂漠」あたりの頃の作品群はどれをおすすめしても外れなさそう。少し奇をてらった設定もあるのでそこに真面目に向き合ってしまう方もいるかもしれませんが。
そんななかでも、「陽気なギャングが地球を回す」は魅力的な登場人物、軽快な言葉の掛け合い、事件のハラハラ性、伊坂さんならではの物語の収束性が詰め込まれていて、"エンターテインメント"としてとても完成している作品だなー、と思っています。
この心地よさにハマると、伊坂作品を漁るほど読んでしまう時期が来てしまったりもするのでは。
それが私でした。




隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。 



個人的に、有川さんの小説は幅広い方に受け入れられるおもしろさがあるなぁと思います。
映画化したこともあり、「あー聞いたことある!」という入りやすさもあるのではないでしょうか。
物語の進め方や、ほっとするエピソード。そして恋愛要素。
心温まるエピソードや、ちょっとキュンとくる恋愛エピソードを味わえる作品が多いし、人物もストーリーも魅力的で、安定して読める作家さんだと思います。映画化している作品も多いですね。なんかそのあたり非常にうなずける。
「三匹のおっさん」シリーズも安定して読める勧善懲悪モノでおすすめしやすい。
そしてまあ、一方で時に人間の醜さというか、「イヤな人」をとても強く書く人でもあるという印象もありますね。ゴリゴリ抉られることもあるのだけれど、それもまぁ表現力がすごいなあと。ゴリゴリ抉られた感情を実感するのですが。


風が強く吹いている (新潮文庫)
三浦 しをん
新潮社
2009-06-27


 

箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。


「何かに取り組む」人を描くのがとても上手なのが三浦しをんさんだと感じています。
しをんさん自身本当に幅広くいろんな仕事を取材したりしているようで、(そのこともエッセイ集として出版されてもいたり)「ああ、作家さんてほんといろいろ勉強してはるんだ!」と当たり前のことに気付かされたりします。
駅伝をテーマにした上記の作品や、文楽を描いた作品、最近映画化した「舟を編む」では辞書の編纂を行う方々を描く、、といった、自分の知らない世界を教えてくれながら、おもしろい物語を紡いでくれる作家さんです。

「きみはポラリス」といったような、ちょっとコア(?)な作品はまだ手を出していないのですがね!
有川さんも、三浦さんも私自身これからもっと読みたい作家さんです。
紹介した作品は、著作のほんの一部にすぎず。。

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比較的有名な作家さんばかりあげました。
そんなにコアな読書家ではないのですよね。。
ファンタジーも興味ある!という方には上橋菜穂子さんを薦めるでしょうし
先の記事で取り上げた宮下奈都さんもオススメしたい作家さんですし

それこそ、私が好きな作家さんで言えば、森見登美彦さんや浅田次郎さん、村山早紀さん、米澤穂信さん、とポロポロ出てくるわけですが、今回は「小説を読んでみたいけど、なんかオススメないかい」と聞かれた時に、さささっと紹介する本・作家さんを挙げてみました。

私の読書遍歴みたいなものも、また近いうちに。