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ダイレクトリクルーティングのスカウトが「もらって嬉しいスカウト」に変わるちょっとした心がけ

なんかそれっぽいタイトルをつけてしまいましたけど。最近「なんじゃこれ」なスカウトも多くて、勢いで筆をとってしまいました。採用担当をやってた身として黙っていられなくなっちゃった感。

 

ビズリーチは人事側としても求職者側としても使っています。どういうサービスかといえば、求職者の職務経歴書等を読んだ上で直接アプローチできる転職サービスですね。いわゆるダイレクトリクルーティングサービスです。5,6年前くらいからいろんな会社がダイレクトリクルーティングに力を入れてます。

dego98.hatenablog.com

 

企業がアプローチする転職サービスは前からもありましたが、今までは「属性」に対してスカウトをばらまく感じでした。人事経験何年以上、志望業種は何、希望勤務地は…の条件に当てはまる数十名にスカウトを!みたいな。

ダイレクトリクルーティングは、職務経歴書レベルの内容を読んだ上でアプローチをするので、その分手間暇はかかるけれど、「これぞ」の人に声をかけられるのでかえって採用効果が高い…んじゃないでしょうか。その分難しいけど。

ビズリーチは「直接企業が声をかける」のと「ヘッドハンター(人材紹介会社の担当さん)が声をかけてくる」の2パターンあります。

最近ヘッドハンターから「そんなメッセージでいいと思ってるのか?」と言いたくなるようなのも増えてきたので、いいなぁと思ったメッセージとどう違うのかを考えてみました。

 ちゃんと「私に」声かけてくれてんだな感が大事

ヘッドハンターからのスカウトも、企業からのスカウトも正直これに尽きる気がする。どこに目をつけて、声をかけてくれたのかをちゃんと書いてくれていること。

「あなたの○○の経験が、この企業に活かせるのではないか」

「こういった取組をされてきたようなあなたは、この企業のニーズにマッチします」

「あなたの培ってきた○○のノウハウを、弊社のこういった取り組みに役立ててほしい」

この「私」に関する情報がより詳細であり、「ああ、私のコレと企業のそれがマッチしそうだから声をかけてくれてるんだな」感がイメージしやすいかどうかが鮮明であればあるほど、好感度が増し、意欲が高まります。

 

逆に言えば、過去の技法よろしく網を投げるように「採用経験があるあなたは」「人事を希望されるあなたには」といった解像度がぼやけたアプローチをされても全然ピンとこない。それはダイレクトリクルーティングサービス上ではもったいないやり方だし、むしろダイレクトリクルーティングでそんなやり方しかできひんのか、と採用意識をちょっと疑ったりしてしまう。ヘッドハンターならなおさら。

求人と人材結びつけるプロなんだから、そこのマッチング感を推して求人を紹介しにきてくださいよ。直接話すまでは企業名はブラインドでも構わないから。

 

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残念なヘッドハンターからのスカウト

アプローチの仕方もさることながら、ヘッドハンターからのスカウトあるあるで、がっかりスカウトもちょくちょくあります。

長いぞ!自己紹介!

開封ありがとうございます。私はA社の某と申します。まずは自己紹介からさせてください。○○年に新卒でB社に入社、××を5年経験した後、A社に入社。数百名の求職者様の転職活動を支援してまいりました。A社はホニャホニャに特化し、転職を支援するだけでなくウンタラカンタラ~~~~~~。お取引のある企業例として…(名だたる企業の名前がずらずら)~~~」

 

自己紹介と企業紹介がべらぼうに長いスカウトありますね。自分たちがいかにすごいか、すごい会社と付き合いがあるぞ感をつらつらと書いてくるパターン。

そして最後に「一度お話をさせてください」というメッセージ。なんだかなー。ただ会員増やしたいだけかなーって。

テンプレがすぎる

いろんな担当さんから連絡が来ますが、会社が同じだと枕詞みたいなテンプレがテンプレすぎて萎えてしまう。自己紹介が長いパターンにも似てますが、「うちの会社はこんな会社です!」アッピールのテンプレが長い。メッセージを送る相手について書いてくれよ~。

勝手に話を進めないでほしい

ヘッドハンターからおもしろそうな求人が添付されてたので、求人についての質問を返信したら、その返信が無いまま勝手に人材紹介会社の面談予約に繋がれてしまった。あー、この会社はこういう仕組みで、スカウトの撒き方も、割とその雑さなんだなぁー。と思ったので信頼がガタ落ちした。なんのためのヘッドハンターとのダイレクトコミュニケーションやねん。

企業の採用担当者にも気を付けてほしいこと

勝手に偉い人の名前でスカウトしてくるの、諸刃の剣やで

これは本当にありがち。人事部長名や社長名でスカウトメールを打ってるけど、実際は採用担当さんが打っているパターン。

「直接お話をしましょう!」って人事部長名でスカウトが来たのに、返信したら「まずは担当の方と会う」ことになるの、ギャグでしょ。選考が進んで人事部長と会うことになっても、送った人じゃないんだな~~ってのがすぐわかりそう。

逆に、本当にその人がターゲット考えて書類見た上で送ってくれているパターンは強い。そういう使い方こそ!って思います。採用の本気度を感じる。

担当レベルであっても、担当さんとしてスカウトを送っているのであればそれはそれでいいんですよ。上位職名を騙ってのメッセージがあまりよくない、という話。(スカウト前に部長が見た上で代筆してる…ならまだしも) 

まとめ

ダイレクトだからこそ、「なぜあなたなのか」感が大事。

転職サービス、今すぐ転職したい人ばかりじゃなく、「もしええ話があったら」くらいの温度感の人もいます。求める人材にスカウトを送る際は、やはり「どこが気になったのか」「どうして声をかけたのか」をきちんと表現することで、いわば相手の承認欲求をくすぐることができます。

経歴を見た上で送るサービスだからこそ、それを有効活用するべきなんですよね。これ、言ってしまえば当たり前なんですけど。それを活かしたアプローチをしてきてくれると、こちらも(縁があるかないかはともかくとして)応えたくなるものです。

求人における条件面も大事なのですが、採用担当の動き方から企業の考え方もちょっと見えるし、ヘッドハンターならその人の信用度が見えます。

採用担当のみなさん、ヘッドハンターのみなさん。ちょっとした読み解きと熱意だけでぐっと開封率や返信率はあがると思いますよ~。