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ペンギン・ハイウェイと、夏の香りと、読み終えた当時の感想を

ペンギン・ハイウェイのアニメ映画版の公式サイトが開設しました。

penguin-highway.com


映画『ペンギン・ハイウェイ』 予告1

 

宇多田ヒカルさんが主題歌を歌い、蒼井優さんのお姉さんが、お姉さんがお姉さんで、ああああー(咽び泣く)

ペンギン・ハイウェイは「読書の楽しさ」を改めて思い出させてくれ、読み終えたくないという思いを懐きながら読み終えた久しぶりの作品でもあり、読み返したくなることがたくさんあり、最後のページだけ読んでも泣きそうになり、誰かの感想を読むだけで泣きそうになるなど、私の中での思い入れが半端ではない領域にいる作品です。

 

夏の暑い日に、窓からの風を受けつつもちょっと汗ばむ感じの環境で、のんびりじっくり読みたい。

夏休みの、あのうだる暑さと、夕立後の独特の香りの記憶が呼び覚まされる、そんな読書感。

 

ツイッターでも、読書メーターでも、私の過去のブログでも原作の小説に対する愛を何度も何度も述べていたのですが、これを機にこのブログにも掲載しておこうかなという気持ちになったので、私が初めて読み終えた時の感想を、サルベージしてみます。なんとなーく初々しいです。初々しすぎてちょっと手直しもしました。

特にネタバレらしいネタバレを書いていない、私の感情が爆発しているだけの感想文ですが。 

 

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 

(ページ表記はハードカバー版です) 

 

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。
この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした。

未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。

ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

あとからしらべてみると、それはアデリー・ペンギンだった。学名ピゴスケリス・アデリアエ。南極とその周辺の島々に生息していると本には書いてあった。郊外の住宅地には生息していない。  (p.13)

 

とても、とても楽しかった!
「読書って楽しい!」と、なんかこんなわくわく感は久しぶりでした。
同時に、「ああ、まだまだ読んでいたい。終わって欲しくない」と、読み急ぎたくもないけど、でも読みたい。でもまだ読んでいたい…。私にとってそんなキラキラした小説でした。

アオヤマ少年のひたむきな研究っぷりと
ペンギンのかわゆさと・・・
森見さんの擬音語はやけに可愛くて困る。にやにやがとまらない・・・
ペンギンがよちよち歩いて、きうきうと声をあげて・・! (´Д`*)

最後の方は、彼らのやりとりを読むのがもう終わってしまうということと、
ストーリーとしてのクライマックス両方の意味で、ほろりときてしまいましたよ。


主人公は小学4年生のアオヤマ君。
とてもとても勉強好きの、探求好き。物言いがすごく大人びていて、(でもやっぱり子どもで、とても可愛い。)それはそれは賢い男の子。ジッケンやボウケンが大好き。
その両親も本当に素敵。こんなお父さんになりたい。お母さんも本当に素敵。
子どもがやっていることを、否定せずにしっかり伸ばしてくれる。素敵だわ…。
p250あたりの実験のくだりはほろりときた。泣いた。

 

森見さんの書く家族って、なんかキャラがすごい独特で、でも家族関係は素敵で。
有頂天家族」のタヌキ家族も、家族の絆が非常にオモチロイ上に「いいなぁ。」ってほっこりする。
今回もそうであった。アオヤマ君はきっと立派なオトナになるよ。

そんなアオヤマ君をはじめ、周囲の方々のキャラも、その描き方もやはり森見節はおもしろい。描写が時にこねくりまわすような細かさがあって、それがおもしろいんだけど、たぶんここが合う人合わない人別れる一つのポイントかと。

もう一つのポイントは、この妄想ファンタジーっぷりだと思います。
クライマックスはもう完全に森見ワールド。「きちんと説明して!!><」ってタイプの人だとまず合わないかもしれません。
本当に、よくもまぁこんな世界が脳内で広げられるもんですよ。
正直何が起こったかよくわからないこともあり、登場人物もきっとそんな感じで、でも物語は進むし、登場人物もわからないなりに納得していく。でも、そんな世界に浸れてしまうのが森見節の力なのかなぁと思います。

そういった意味では、この作品はアニメ映画とかになったらおもしろいんじゃないかなー。映像化したらそれはそれでおもしろいだろうなー、とぼんやりと思いながら最後読んでました。*1


で。今、ふとMOTHER3のキャッチフレーズ
「奇妙で、おもしろい。 そして、せつない」
を思い出しました。これってこの作品に結構ぴったりかもしれない!

 

 

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 

 

*1:ということを当時思っていたんですね。ジブリあたりだったら再現できるかなーなんてぼんやり考えていましたが、ジブリでおっぱいおっぱい言っちゃだめかなとも思ってました。