映画「グレイテスト・ショーマン(THE GREATEST SHOWMAN)」を観てきました。
結果として、終わった後に劇場版パンフレットを買い、サントラも買い、家では何周も聞き、口ずさみ、その夜脳内で演奏が止まずに寝付けなくなってしまうほどの影響を及ぼしています。
さて、この作品のレビューを読んでいると、ちらほら「映画としては微妙だが、音楽が素晴らしい」だの「なんだかんだで映画として納得できないことがある」などのレビューが見つかりました。いやいや、何を言っているんだ。この作品は「映画として」というフレームで評するのはもったいない。
ただ唯一、最初から最後まで、目の前で繰り広げられたショーに心躍らされた。その事実こそが全てなのだと。
豪華キャストと注目のスタッフによるコラボレーションにもかかわらず、本作は当初、批評家からの厳しい評価を受けた。辛口で知られるレビューサイト、米Rotten Tomatoesでは約半分の批評家が否定的な評価を示して「55%フレッシュ」を記録。現地メディアに掲載された批評も、決して前向きなものではなかったのである。
(中略)
ところがその後、観客の間で思わぬ動きが生じてきた。フォックスによる懸命なプロモーションからは独立する形で、ファンが『グレイテスト・ショーマン』の口コミをSNSで拡散しはじめたのである。しかもヒュー・ジャックマンをはじめとした豪華出演者の歌う楽曲が収録されたサウンドトラックは、ビルボードのアルバム・チャートを少しずつ上っていった。
この作品の面白いところは、この作品のストーリーの粗などをちまちまと評している立場と、心揺さぶられた観客の確かな熱狂という構図が、そのまま作中に現れているところだと思う。そういった目線で観ている段階で、この熱をフェイクだと決めつけてしまっているんじゃあないかな。
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